世界遺産 高野山

世界遺産廻りを趣味とする外国からの友人を伴い高野山へ。夏休みの週末ですから、どれほどの賑わいかを心配しながら、満席の南海特急「こうや号」に乗車しました。

途中、橋本から極楽橋までは、深い渓谷に沿って、曲がりくねった急斜面をゆっくりと進んでいく「こうや号」。狭いトンネルや急カーブなど、通常の列車よりも車体が小さめに造られている理由がよくわかります。

極楽橋から高野山までは、ケーブルカーを利用。まさに山腹を這うようにして、立っているとめまいがするほどの急斜面を登ります。

高野山の駅もまた、寺を思わせる独特の外観。と同時に、軽井沢のように避暑地的な趣きもあります。大阪市内の気温が36度近いのに対し、高野山は24度くらい。まさに避暑地の心地よさです。

ここから先は友人の気がおもむくままに。私はひたすら後を追います。まずは金剛峯寺へ。上品な佇まいには、総本山の威厳が漂います。

次いで壇上伽藍。すたすた進む外国人。なんだ、私よりよほど詳しいではありませんか。

金堂。そして高野山のシンボルにもなっている根本大塔。思いのほか、この辺りはあまり人がいませんでした。

まるで木々の呼吸さえ聞こえて来そうなほど、凛とした空気感。

壇上伽藍を後にして、一山の総門である大門へ。こちらもほぼ無人。

それから奥之院まで足を伸ばしましたが、そちら方面は観光地さながらの賑わいでした。

ランチは精進料理を。「さんぼう」の花籠御膳です。

歩き疲れた後の喫茶は、豆腐ケーキをお茶受けに。

町全体に香が薫る高野山。2015年には開創1,200年を迎えるそうです。

ふと思ったことがひとつ。世界中にハイエンドなリゾートホテルを展開するアマンリゾーツ。その国や地域の文化をリアルに体験できるのも、アマンの魅力です。高野山にアマンがあったら、どんな感じになるでしょう。泊まってみたいな、アマンコヤ。