この夏は弟子たちのステージが目白押し。コンクールでもそれぞれに健闘してくれていて、昨年と比べると意気込みも仕上がりも別人のよう。それが結果に直結するとは限らなくても、本人も家族も確かな成長を感じているので、一様に波に乗っているという印象があります。
私が何より嬉しいのは、全員が弾くことを思い切り楽しんでくれているところです。実力はさまざまですが、それぞれにキラリと光るものを持っており、それが演奏に表れた時には、ゾクッとするほど心動かされます。
この夏は、コンクール以外にも、子どもたちがメインのコンサートがふたつあります。
ひとつは、先日のブログでもお知らせした、8月18日に香川県坂出で開催するサマーコンサート。5人の出演者が全力で準備を進めており、プロ顔負けの演奏会になるような予感です。
もうひとつは9月2日に和歌山宮井楽器で開催する神田将クラスの修了コンサート。宮井楽器で私のレッスンを受けている子どもたちが、一年の成果を披露する場です。
私の気持ちは、これらふたつのコンサートに釘付け。見事な演奏をさせることより、どうすれば弾く歓びを鮮明に感じさせることができるのかを考えているのですが、同時に、自分の演奏だけでなく、他の人の演奏を含めて隅々にまで気持ちを配る体験をさせてやりたいと思っています。
自分の演奏会のことも考えなければいけませんが、とにかく今は子どもたちのことが先。私自身もそれを楽しまなくちゃ。ふたつのコンサートでは、いずれも私が司会をしたりゲスト演奏をしたり、ずっとステージに付き切りですが、いつか客席で思う存分聞かせてもらえる日を心待ちにしています。