世の中は帰省ラッシュ。都心はいつもより静かな夜を迎えています。私もちょっとのんびりしたいところですが、盆だというのに締め切りラッシュです。
演奏家として最優先にしたいのが、秋のコンサートシーズンに向けた編曲。どのくらい先が閊えているかを勘定してみたら、時間にして250分ものオーケストラ作品をエレクトーン用に編曲しなければなりません。
そのほとんどがフランス音楽なので、オーケストラスコアの段数が多く、原曲のニュアンスを損ねないよう、注意深く編み上げていく必要があります。
段取りとしては、8月中には編曲を終えてデータ作成に入り、遅くとも9月中旬には演奏が仕上がっているというのが目標ですが、それには現状を「大幅な遅れ」と評価せざるをえません。
そこに、演奏家としては二の次にしたい(というか、気持ちの上では完全に二の次の)事務的なデッドラインが迫っています。
10月以降の演奏会プログラムをフィックスすることや、共演者のいるアンサンブルの選曲、あるいは来年度のコンサートのプランニングそのものとか。
9月の演奏とそのクオリティに追われている今の私にとって、10月とか11月なんてはるか未来のことで、まるで来世の話をされているような感覚なんです。
でも、実際はあっという間に秋がやってきますし、それぞれのコンサートを企画してくれている方々にとっては、そろそろきちんと考えなければいけないことを私に振っているわけで、それに応えたいという気持ちはあるのですが、なかなか。
とにかく焦りは禁物。必ず出来る、必ずやり遂げると自分を鼓舞しながら、ひとつひとつ可能な限り丁寧に仕上げて行こうと思います。
事務方の皆さんには、いつもギリギリでヒヤヒヤさせてしまって申し訳ありません!