仙台クラシックフェスティバル2012 初日

いよいよ待ちに待った第7回仙台クラシックフェスティバルが開幕。今年は単独でトップバッターを務めさせてもらうことができ、これから3日間に渡って繰り広げられるすべてのコンサートの成功と、せんくらを見に来て下さるすべてのお客様のハッピーを願いながら演奏しました。

仙台はあいにくの雨。気温も上がらず、肌寒い一日でした。午前9時前には会場に到着し、早速セッティングやサウンドの確認。スタッフが万全の態勢でサポートしてくれるので、短時間で環境が整いました。ホールドアオープンまで1時間足らずですから、まずは第1回目のプログラムをリハーサルします。

初日は2回のコンサートに出演しますが、いずれも0歳児から入場可能です。毎年たくさんの子どもや赤ちゃんが来場してくれます。ここで初めてクラシックを聞く子や、演奏会会場に初めて来た子もいっぱい。そのテンションに私の方が圧倒されっぱなしです。

とはいえ、0歳児コンサートも4年目になれば、赤ちゃんが泣き叫んでも、子どもがトイレに行きたがって騒いでも、うろたえることはなくなりました。子どもたちに絵本を読み聞かせるような気持ちで、心のままの演奏を届けます。

せんくらのコンサートは1コマ45分が標準。1回目の45分で汗だくになりましたが、今年も大勢の方々が応援してくれているのがとても嬉しくて気持ちよく演奏できました。

1回目が終わり、すぐにホワイエでサイン会。その後は昼食タイムがありましたが、食べているより弾いていたいと思って、すぐにホールへ戻り、2回目のプログラムをリハーサルします。

誰もいないホールは空気がしっとりと落ち着いていたので、いつも通りスムーズな演奏ができ、ちょっと安心。でも、お客様が入ると雰囲気が一転し、やや集中力を欠いてしまいました。私の場合、余裕で弾ける曲はひとつもありません。10年弾き続けている曲でも、毎回が勝負ですし、リスクとの闘いです。

昨日のカルメンでも話題にしましたが、エレクトーン演奏には、多方面への注意が必要なので、ちょっと集中力を欠く状態になると、たちまちバランスが崩れてしまいます。今回も何でもないところで注意力が散漫になったりして、まだまだ精神を強くしなければと痛感しました。

今週は緊張状態が長く続いています。消耗戦にだけはしないようにと思いつつも、2コマ続けてのせんくらコンサートから受けるプレッシャーは相当なもの。明日も近しいスケジュールですので、今日のことを教訓に、集中力をキープする策を練らなければと思っているところ。

明日は3つの交響詩とフレンチキッス。大作ばかりが並ぶ2コマ。波に乗って勢いのあるステージにしたいものです。