10月30日午後5時。日没とともに、名古屋港に停泊中のにっぽん丸に、お客様の乗船がスタート。早速船内を探索したり、ご自分の客室でくつろいだり、あるいはカフェでのティータイムを楽しんだり、思い思いのクルーズライフが始まりました。
乗船口ではハウスのバンドメンバーたちが、お客様を陽気な音楽で歓迎します。それぞれの客室まではお客様のお世話係が荷物を運びご案内。華やかで楽しげな雰囲気です
出航前には避難訓練があり、続いてデッキでボンボヤージュセレモニー。シャンパングラスを片手に、見送りの人たちに手を振って、甲板で出航の瞬間を味わいます。
合図の銅鑼が響いたら、ほどなくして出航の汽笛が鳴りました。どうして汽笛を聞くと胸が締めつけられる思いがするのでしょう。何か、はるか遠い記憶が関係しているような感覚です。
船が岸壁を離れ、ゆったりと港を進んでいくと、船内は優雅なディナータイムに。私たち演奏家は、船員食堂を使うようにと聞いていましたが、今回は特別な計らいで、お客様が使うレストランで食事が出来ることとなりました。ディナーはメインダイニング「瑞穂」で。今夜の献立は洋食のコースです。
パパイヤ・コン・プロシュート キウイソース
安納芋のポタージュ
鯛のサフランスープ煮
牛ほほ肉に赤ワイン煮込み 半熟玉子添え
ビーンズと洋野菜のサラダ
柿とリンゴのシブースト
あとは、パンと食後の飲み物が付きます。料理は色鮮やかで季節感たっぷり。ハロウィンカラーの遊び心も感じられます。量は控え目で、味も軽やか。これなら高齢の方々でも無理なく楽しめます。サービスのタイミングがよく、待たされること一切なし。気持ちのいいディナーでした。
夕食後はプールサイドのカフェで、ゴディバのチョコレートドリンクを。こちらも無料です。
午後10時。クルーズの夜はまだまだ続きます。最上階デッキでお月見会。雲ひとつない空に、まんまるお月さま。美しい満月を眺めながらツァオレイの独奏を楽しみます。やや風が冷たいながらも、穏やかな天候だったので、多くのお客様が参加しました。
お月見団子も振舞われました。途中、照明を消して満天の星を眺めながら航海士さんの話を聞くコーナーも。木星がひときわ輝いていたものの、満月があまりに明るいため、あまり多くの星は見えず。改めて月の存在感に圧倒されました。さて、夜が明ければ江の島。そして夜は演奏会です。