最近、私のコンサートでは、遠方からはるばるお越し下さるお客様が多くなってきました。新幹線や飛行機、あるいは長距離をご自身が運転する車で、はたまた海外まで旅してでも私の音楽を求めて下さることに、大きな歓びと誇りを感じています。
遠方からのお客様に、どうして遠路はるばるお越しになったのかを、失礼を承知で質問してみました。ひとつには、そのお客様がお住まいの地域で私の演奏会がないことがあげられましたが、その他に、さまざまな環境で演奏を聞きたいとのお声がありました。
確かに、演奏というものは、作品が同じであっても、環境やコンディションにより毎回まったく違いますし、聞き手のコンディションによっても、聞こえ方が大きく変わってきます。
コンサートホールとライブハウスでは音楽の作り方がまったく違うのと同様に、東京で弾くのと千葉で弾くのでさえ異なりますし、季節や時間帯にもっても変化します。
遠くまでお越しのお客様は、「この曲をここで聞いてみたかった」とピンポイントで狙いを定めてお出かけになることも多いそうです。
また、コンサート鑑賞を旅のきっかけにすれば、その旅は一層思い出深いものになります。観光スポットはいつ行っても逃げたりしませんが、コンサートがその場所で開かれる機会はそう滅多にありません。
私自身、同じ会場でお馴染みのお客様の前で演奏するより、初めての土地、初めての会場で、初めてのお客様に囲まれて演奏することの方が多いわけですが、その環境でベストな演奏をするために、毎回がチャレンジです。その後ろ姿を追って下さるお客様の行動力にも、私はいつもパワーをもらっています。
今も私は長い旅の途中。長時間に渡り窮屈な機内や車内で過ごしますが、その時に欠かせないリフレッシュツールがこちら。
ジンジャー、ラベンダー、ゼラニウムをブレンドしたロールオンタイプのオイルスティックです。香水では周囲の人に迷惑を掛けることがありますが、これなら自分だけでほのかな香りを楽しむことができ、一呼吸でリラックスできるので、旅のパートナーとしていつも持ち歩いています。