天降川小学校と鹿屋東中学校を訪ねました

すばらしい晴天に恵まれた鹿児島巡回キッズコンサート2日目。午前中は霧島市雨降川小学校、午後からは鹿屋市鹿屋東中学校を訪ね、それぞれトリオでの熱演をお届けして来ました。

霧島市も鹿屋市も、周囲を見渡せば必ず山が見え、九州が山々の島だということがよくわかります。鹿児島のシンボル桜島、峰が連なる霧島連山、そして鹿屋へ向かう途中で出会う高隈御岳など、どの山も美しくも堂々たる存在感です。

さて、午前中に訪ねた天降川小学校は、まだ開校して3年目の新しい学校です。「あもりがわ」と読むそうですが、なんともロマチックな響きですね。

新しい学校だけに、体育館も真新しく、ピアノも新品同様。やっと米津さんにコンディションのいいピアノを弾いてもらえると思いきや、まだ新し過ぎて思うように鳴らないとのこと。少しでもピアノが目覚めるよう、ひたすら弾き続けて本番に備えていました。

体育館に集まったのは約700名の子どもたち。これだけの人数だと、どうしても落ち着かない雰囲気になるのがふつうですが、皆とても行儀がよく、盛り上がるところは一緒に盛り上がって、静かなところは息をひそめて、私たちと呼吸を合わせて聞いていたように思います。

コンサートはあっという間に終わって(楽しい時間は過ぎるのが速いものです)、午後の会場まで車で約60kmの移動。目的地に近付いたところで、ランチ休憩を。

店探しは、波多江さんの得意技。「ここは駐車場が混んでるから、いい店かも」と立ちっ寄ったのは、一見すると小さな定食屋。でも中に入ると思ったより広く、満席の活気。店の皆さんは元気いっぱいに楽しそうに仕事をしていて、なんともいい雰囲気です。

いろいろな定食が手頃な値段で揃っていて、どれにしようかとかなり迷いましたが、九州が本場のものを食べてみたいと思い、お隣の宮崎県が発祥のチキン南蛮を注文しました。

待つ間、波多江さんと米津さんは、来る道中に撮影した写真をチェックしたり、カメラから携帯電話にWiFiで写真を転送したりと、ハイテクなことをしています。私はローテクなので、波多江さんが先端技術を使いこなしてるのを見て、いつも刺激を受けています。そろそろスマートフォンにしようかな。

そこに運ばれてきたチキン南蛮。メガボリュームの迫力に思わずワオ!たっぷりの野菜も嬉しいですし、クマのプーさんカップに入ったゼリーまで付いています。ふんわりとやわらかいチキン。美味しくお腹いっぱいになりました。

ちょっと食べ過ぎ状態で到着した鹿屋東中学校。実は過去にも1回訪ねて来たことがあります。その時は、TANEちゃんとエージェント泉さんが一緒でしたが、すでに生徒は全員入れ替わっていますので、一部の先生以外は、私たちの演奏を初めて聞きます。

体育館は大きいのですが、ステージはとてもコンパクト。800名の中学生を迎えての演奏は、響きやバランスが心配です。でも、学校の先生方もたいへんよく協力して下さり、リハーサルは無事に終了しました。

時間通りに生徒たちが入場。800名の中学生ですから、かなり賑やかだろうと想像していましたが、大人でもこうはいかないというほど礼儀正しく、私たちが演奏するのに最良の環境を作ってくれました。

スポーツや吹奏楽が盛んなので、ふだんから人が熱心に取り組んでいることに対して敬意を払う習慣が出来ているのだと思います。

今日も最高の気分で2回の演奏を終えることができました。長距離の移動もあったので、体力的には消耗しましたが、気分は爽快。三人のアンサンブルも、ますます冴えて来ています。

帰り路で見た風景は、一生忘れられないほど美しいものでした。桜島に今にも沈もうとしている夕陽。皆、それぞれにシャッターを切り、その後もしばらく残照に見入っていました。明日もいい演奏ができそうです。