霧島市キッズコンサート最終日

霧島市内の小学校を訪ねる巡回コンサートも今日で終了です。朝からすでに寂しさを感じながら、国分のホテルより午前中の学校へ。車はあちこちに温泉が湧き出ていて紅葉の名残りが美しい天降川沿いの風景を眺めながら走り、約一時間掛けて牧園小学校に到着しました。

霧島温泉郷にも近い牧園小学校の体育館は、底冷えする寒さ。でも、フロアも壁も天井もすべて木材が張られているので、何とも言えない温もりに包まれています。ピアノのコンディションも上々。ステージには「ようこそ牧園小へ」の掲示が。この歓迎は私たちの心に深く響きました。

今日は舞台を使わず、フロアで演奏。DENKENさんが台を組んでセッティング中です。

牧園小学校では、他に三体小学校、万膳小学校の三校児童が集まって合同鑑賞をしますが、三校合わせても190名弱と、それぞれが小さな学校です。大人数で鑑賞するのも盛り上がって楽しいのですが、こうして少人数で集まるとほんわかとした一体感が生まれて、一層和やかな雰囲気になりました。

午後からは鹿児島空港のすぐ近くにある陵南小学校へ。校長室で昼食をいただき、そこから体育館へ戻る時に廊下の壁を見ると、児童が将来の夢を書いたプレートを掲げて映っている写真が張ってあったので、それをぜんぶ読んでみました。

最高の弁護士、おいしゃさん、パティシェ、キャビンアテンダント、プロのトランペット奏者、ゲームクリエイター、サッカーせんしゅ、などなど、たくさんの夢が記されており、それらすべてが花開くようにと願わずにはいられません。

今年のキッズコンサートはこれが最終回だと思うと、おのずと思いが溢れて演奏に熱がこもります。子どもたちもそんな私たちのことを熱心に応援してくれました。

特に今年は米津さんが大活躍。次の世代を担う若い演奏家により多くの経験をと考え、司会の一部を任せたり、子どもたちに一層伝わる演奏表現について意見を交わしたりしましたが、彼にとっても有益な時間になったと思います。

終演後は1週間を共にしたチームも解散。米津さんは東京へ、DENKENさんは宮崎へ。波多江さんと私とエージェント西村さんは、明日、離島へ渡ります。