オールド上海テイストの日系イタリアン COLABO

ここ数日で急に寒くなったという上海。空には薄い雲が掛かり、太陽が遠慮がちに顔を出してるかと思えば、小雪が舞うことも。ただいまの気温は1℃。スーツの襟を立てて並木道を歩いていると、まるでパリにいるみたいです。

そんな寒い夜は、気の置けない仲間と陽気なディナーを。ツァオレイが選んでくれたのは、旧フランス租界にある旧家を改装したイタリアンレストラン「COLABO」。初めての店にワクワクです。

待ち合わせは現地で。ところが、迷子知らすの私が一発で見つけられず。え?ここがレストラン?どうりで見つからないわけです。表通りから店は見えず、灯りのない看板がささやかに出ているだけ。

まるで人家の敷地のようなアプローチを進むと、イルミネーションがきれいな庭が現れます。庭にもテーブルが並び、晴天のランチが気持ちよさそう。でも今はムリ。

店のエントランスは更に奥。租界時代の洋館とモダンなサインがよく調和しています。席は1階から3階までに分かれ、それぞれに趣きが異なっており、さりげない装飾にもオールド上海のセンスが。

この日利用したのは3階。古い木材で出来た細い階段を上がると、小ぢんまりとしたセクションに分かれたダイニングがあります。照明や壁の色にも温かみがにじんで、ホッと落ち着ける感じ。

サービスを担当したのは、中国人の男性でした。物静かでほとんど表情を変えない人ですが、礼儀正しさとサービス精神は振舞いからじゅうぶんに感じとれます。

この日のメンバーは、上海音楽学院のエレクトーンの先生、ツァオレイ、私の弟子とママ、そして私の5人。気取らずにワイワイ楽しめる相手ですので、料理は大皿で頼んで分け合うことに。


盛り上がるビッグポーション前菜盛り合わせ。


イタリア産ブッファラー・モッツァレッラのマルゲリータ ピッツア。


ナポリ漁師風魚介ごった煮トマトソーススパゲッティー。


アクアパッツァ。

上海で西洋料理・・・正直、これまであまりいい思い出がありません。中国では中国料理に限るというのが、私の結論でした。でも、この店の料理は、どれもモルトブエナ~って感じ。しかも安い!

聞けば、経営陣は若き日本人たちが中心。なるほど、メニューに日本語表記があるのもそれで納得。上海に新天地を求めてオープンし、まもなく10年だというのですから、すっかり上海に受け入れられている証拠でしょうね。

美味しい料理に会話も弾みました。さて、そろそろ甜品をと思ったら、ツァオレイは仕事があるというので、名残惜しくもお開きに。この続きは、またいつか楽しむことにします。