Hong Kong 2A.M.

今年最後の、そして来年最初のプレイのため、香港とマカオを訪れています。大陸の南側に位置し温暖な気候のはずですが、なんだかとても寒いんです。ただいま深夜2時。おそらく気温は10度を下回っているのではないでしょうか。

昼間は、渋滞の道路のように行き交う船で埋め尽くされるビクトリアハーバーも、今は静か。それでも、こんな時間まで街は眠りません。二階建てバスは、交差点を猛スピードで駆け抜けていきます。

いつもは陽気な香港人たちは、太もも丸出しのショートパンツに、フード付きのダウンを着込み、襟元を押さえて眉を寄せながら、寒い寒いと嘆いていたり。

私はというと、氷点下の寒さだった上海と同じ荷物で出掛けて来ているので大丈夫。まさか香港でマフラーを使うなんて思ってもいませんでした。

香港は上海とはまた違った活気が感じられます。ずっと平地が続く上海と違って、起伏のある風景が広がり、やっぱり夜景の迫力は天下一品。

光のシャワーが降り注ぐ香港ですが、雨もよく似合います。ここにも若者がいて、年老いた人がいて、歓びや悲しみがいっぱい交錯しています。華やかな表の顔より、ちょっと切なげな一面の方が、より魅力的かもしれません。まるでウォンカーウァイの映画のように。