景色は確かに香港なのに、気温はまるで東京。雨が上がったので、日課の水泳をと思い、早朝6時にルーフトッププールへ。プール内は温水だけど、プールサイドは強風。意外なことに、この寒さでも泳ぐ人は少なくありませんでした。
温度計は摂氏7度を示していますが、風のせいで体感はさらに数度低くなります。朝食をしっかり食べて体温を上げ、ハーバー沿いのプロムナードを散歩。そこには香港ムービースターたちのメモリアルがたくさん。
花壇に咲く見知らぬ花もなんだか寒そうです。みんな港ばかりに目をやって、誰も見てくれないんですから、よけいに滅入っているかもしれません。
ランチはヒューレットハウスで。みやげにクマのぬいぐるみを購入。ひとつ取ったら、一緒に並んでいたクマがひっくり返ってしまいました。逆立ちしているみたいでかわいいですね。
午後はマカオに移動。20年以上前におぐけんと一緒に旅行して以来です。おぐけんの記憶によれば、フェリー内のくじ(スクラッチかなにか)で私は大当たりしたらしいのですが、覚えていません。今回乗るフェリーにくじは無いようです。
フェリーは年末をマカオで過ごそうという人たちで大混雑。乗船時には、久しぶりに秩序のない状態を体験しました。そして船内から悲鳴が上がるほどに激しく揺れました。私はこういうの、好きです。
それより驚きなのは、マカオの変貌ぶりです。よどんだ海の色は確かにマカオ。でも、島と島の間を埋め立てて誕生した土地に、巨大アミューズメント施設が林立する風景は、話に聞いていたにしても目を疑うばかりです。
まだ工事個所ばかりですし、造成しただけの空き地も目立ちますので、荒涼とした感じが無きにしも非ず。圧倒的なスケール感は確かですが、すべてが人工的過ぎて、どうしても溶け込めません。
気温は香港よりさらに低い印象。その上、街路樹がなぎ倒されそうな強風が吹き荒れています。午後は演奏のミーティング。私の出番は5分17秒だけですので、無問題です。
夜になれば、各ホテルが華やかなイルミネーションに包まれます。それぞれのホテルに多数の客室があり、ショッピング街やカジノとつながっているので、複合テーマパークといった趣き。
ふだん賭けごとはしませんが、マカオに来てカジノを体験しないのは、パリでルーブル美術館を見ないようなもの。一度は雰囲気だけでもと思い、ちょっとだけ。そうしたらいきなりincredible win。ビギナーズラックですね。