マカオの発展ぶりには驚きましたが、香港に戻ってみると、マカオはまだまだ田舎だと実感します。活気あふれる香港で夕食に訪ねたのはグランドハイアット香港の2階にあるイタリア料理「グリッシーニ」。人気店の味とサービスはどんなひとときを与えてくれるのでしょう。
予約の時間は午後8時。でも、ビルのイルミネーションがひときわ華やぐシンフォニーオブライツが午後8時から13分間おこなわれるので、それを見てから店に入りました。レセプショニストに名前を告げると、歓迎のことばもなく、あっさりとテーブルまで案内。何かひとことくらい、気の聞いたことばがあってもいいような。
店内はぐっと照明を落としてあり、卓上のキャンドルと一面のガラスウォールから入る夜景の光が際立っています。テーブルはすべて埋まり、どの食卓も楽しそうな雰囲気。国際都市の高級レストランという感じです。
メニューを渡されたので開いてみるものの、暗いし字が小さいしで、注文を決めるのにとても苦労しました。セットメニューはなく、すべてアラカルト。季節のスペシャルとして、白トリュフのプロモーションを開催中です。
まず、ちょっと驚いたのは値段。5年ほど前に比べると、どの料理も1.5倍くらいに値上がりしています。「安くておいしい」という時代は終わってしまったのでしょうか。
こちらはグリッシーニ。乾パン状のものがお馴染みですが、この店ではナンのようなデニッシュのような不思議な食感と味のグリッシーニが出て来ます。巨大さが分かるように、私の手を添えてみました。
タコのロースト、モッツァレラのクリーム。
海老のサラダ。
自家製ラビオリ。こちらはエキストラで白トリュフをトッピングしてもらいました。なんと日本円で1万円ほどのラビオリです。
スキャンピのスパゲッティ。こちらは日本円で6千円ほど。美味しいけど、高いなぁ。
ポークのデュオ。マッシュポテトが美味しかったです。
ドルチェはババ。
宝石のような夜景と、ビジネスエリートたちを中心とした国際的な客のハーモニー。給仕たちも快活に振舞っていてカッコいい。そんな、いかにも香港という環境で、楽しく過ごすことができました。
でも、お会計はシビアです。これほど高いのなら、グランメゾンのような至れり尽くせりのサービスをしてもらいたいところ。時折シェフがテーブルに寄って、とびきりの笑顔を見せてくれますが、給仕のサービスは時に滞ることがありました。
レセプショニストの女性は、帰り際に入口を通り掛かった時も、画面に目を落としたまま見向きもしませんでした。Thank youのひとことくらいいってほしいな。