気品と賑わいの広東料理 ONE HARBOUR ROAD グランドハイアット香港

ホテルレストランはやっぱり割高。そう思いながら、また懲りずにホテルダイニングを訪ねました。グランドハイアット香港の7階と8階2フロアに構える広東料理の名店、ワンハーバーロードです。

ホテルのメインエレベータでアクセスするなら、8階で降りるとエレベータホールがそのままワンハーバーロードの入口です。もうひとつのアクセスは、ロビー階にある専用のエレベータを利用。シャンデリアが下がるシースルーエレベータを降りると、目の前に活気あふれるダイニングホールがあるという仕掛け。こちらの方が食卓へ向かう気分を盛り上げてくれます。

テーブルは7階と8階に分かれて配置されており、どちらの階でも、窓際ならビクトリアハーバーのダイナミックな景色が、内側の席でもゴージャスな内装と店全体の雰囲気を楽しめますが、料理を目でもしっかり味わうには、照明が明るい内側の方がいいかもしれません。

メニューはアラカルトが中心ですが、セットディナーも2種類用意されています。今回は店のシグネチャーディッシュが含まれている1,078ドルのセットにしました。メインディッシュは6種類から3種類をチョイス、麺または飯をチョイス、甜品を2種類からチョイスと、選択する楽しみもあります。


バーベキューコンビネーション。奥にある北京ダックのようなパリッパリの皮がめちゃくちゃ美味。本当にバリっていう食感です。


ツバメの巣の煮込みとチキンミンチのスープ。風味豊かで上品な味。


活鮑の煮込みオイスターソース。歯ごたえは心地よく、小ぶりながらもしっかりした味。これは、3品チョイスの時、給仕が「この2品は高額料理なので外さないで!」とアドバイスしてくれたうちの1品。もう1品は次の料理。


活ガルーパ(ハタ)蒸し。ふっくら蒸し上がった白身は、とっても軽やか。葱たっぷりのソースとも相性抜群。文字通り、骨までしゃぶって猫よりきれいにいただきました。


3品目は車海老と茸の炒め。中国の茎野菜と一緒に。ぷりぷりで食べ応えありました。開運しちゃいそうな味です。


石釜入り鮑ソースご飯牛肉載せ。焼いた石でグツグツの状態で運ばれてきました。濃厚テイスト。


最後は温かい杏仁クリーム。アーモンドを砕いてスープにしたという感じで、滑らかな中にも香ばしさが。

全品ともに実に美味しくいただきました。給仕たちのサービスも満点。特に50代のベテランたちが素晴らしい振舞いで楽しませてくれます。今回は高いどころかお値打ちだと感じました。また訪れたい店です。