Songs from My Heart 2013 New Year 渋谷

シリーズ始まって以来の7人メンバーでお届けする今回のSongs from My Heart。濃密で粋なプログラムの演奏会は、直前まで練り続けたのち、時間通りに開演しました。坂と階段を上がってホールまで来て下さった皆様と過ごす、素敵なひとときの始まりです。

プログラムは童謡、バロック、邦楽、オペラアリア、ミュージカルなど、実に多彩なラインナップ。演奏曲ごとに気持ちを入れ替え、それぞれの味わいを引き立たたせます。

私のソロに続いて、中安千晶さんの歌。馴染み深い日本のうたを3曲お届けしました。いつもトップバッターですが、会場を一気に和やかな雰囲気に包んでくれます。

続いて今回初登場の丹呉由利子さん。メゾソプラノの定番アリアを2曲。それぞれ関連のある作品ですが、役柄がまったく違います。それを見事に演じ分けながら歌ってくれました。

3人目の歌姫は伊藤真友美さん。バッハのカンタータとウィーンの薫り漂う歌を。音楽の魅力が一層伝わってくる身のこなしからも目が離せません。何度も出演している伊藤さんですが、今回は初めてトークの声を聞かせてくれました。

第1部の締めくくりは3人揃ってミュージカルをメドレーで。途中、手拍子も飛び出し、楽しい雰囲気で盛り上がりました。

第2部の始まりも私のソロから。今回初披露の邦楽です。悩みながら準備を進めて来ましたが、気後れせずに思い切って弾けるかどうかが不安でした。でも、客席の緊張感や効果的な照明にも助けられ、気持ちを入れて弾くことが出来ました。

邦楽続きで、中川朋さんのフルートとともに、春の海と浜千鳥。琴になりきったり、ハープになったり。七変化はエレクトーンの得意技です。でも、フルートも時に尺八に聞こえて来たりと見事に変身していました。

藤原美沙季さんはピッコロを持って登場。数日前のブログに載せたピッコロの持ち主です。今回はヴィヴァルディのピッコロ協奏曲を格調高く演奏。

玉村三幸さんも、伊藤さんと並んで出演回数の多いソリスト。貫禄たっぷりにヴィヴァルディの四季より春を演奏しました。もともとフルートの曲?と思わせるくらい板についた表現に脱帽です。

フルート3本のみの無伴奏曲が披露された後は、いよいよフィナーレ。文字通り、動物の謝肉祭よりフィナーレを賑やかにアンサンブル。

そしてアンコールは7人全員で一月一日を。会場の皆様も一緒に歌って下さいました。2時間に及ぶコンサートは、こうして名残惜しく終演。粋に、華やかに。やっぱりステージは楽しい!と実感する一日でした。

また次回のSongs from My Heartでお会いしましょう。私の次の演奏会は、2月7日のラ・パレット美食音楽会です。ご予約受付中。ぜひご参加ください。