3週間ぶりの飛行機と3カ月ぶりの四国

早朝の飛行機で高松へ。ふだんから、バスよりも、電車よりも、飛行機の方が利用頻度が高いのですが、3週間ぶりの搭乗でした。ということは、都心に3週間連続でいたことになります。これまた珍現象。やはり、私には旅が必要です。

香川県を訪れるのは、11月に丸亀で開催したツァオレイとのコンサート以来、3ヶ月ぶり。懐かしい風景に触れたとたん、あの日の興奮がよみがえってきます。

午前中から夕方に掛けては久しぶりのスーパーレッスン。それほどヒートアップしたわけではありませんが、それでも喉がガラガラになりました。弟子と対峙するのではなく、同じ音楽に向かって一緒に紐解いていく中で、私は踊ったり叫んだり。そして時折弾いて聞かせたり。

演奏で自分の感情を表現するのは、趣味の域。自分の感情などどこかに置いて、作品の持つ世界をいかに表現するかに徹するのが、演奏家のアプローチですが、今回、弟子たちの演奏はそこに一歩近づいた感がありました。素晴らしい。

さらに、最近気になっているのが、ペダル鍵盤での表現です。どうしても両手の方に意識を奪われ、足での音楽表現が薄くなりがち。低音域の扱いは、音楽の安定感や立体感に大きく影響しますので、両手と同等に意識を注ぐようにしましょう。

今回のスーパーレッスンも、一緒になって音楽を楽しんだというだけで、何かを教えたとか授けたという感じではありません。いくつかの提案はしましたが、押し付けたり、決めつけることもしません。あくまで選択するのは弾く本人ですから。

レッスンの後は、お気に入りの「濱もと」で夕食。昔話に出てくるようなかわいい山が連なる風景の中、手間暇掛けた誠実な料理を味わうと、日本人でよかったとしみじみ思います。


先付は、白菜のお浸しとイイダコ。


牡蠣しんじょうの吸い物。


造りはヒラメ、サワラ、イイダコ。


焼きものは包丁の入れ方からして見事。骨がするりと外れてきれいに食べられました。


ふろふきだいこん。


炊きたてごはん。ああ、シアワセ。


自家製いちごソルベ。

上品、上質、しかもヘルシー。最高です。食後は喫茶店で香川の音楽ママたちとちょっと真面目な話を。私にもまだまだやるべきことがあると奮起。ぼやっとしていられません。