ハノイでティーブレイク

東西文化が複雑に入り交じるベトナムの首都ハノイ。滞在数日目になると、喧騒や混沌にはすっかり慣れて来ました。私は気楽な街歩きが好きですが、ここハノイでは、空気が悪いことと、歩行に向かない交通事情とが影響して、行動範囲は限られています。

街の賑わいに疲れた時は、ホテルのカフェがオアシス代わりに。ハノイ中心部には多数のホテルがありますが、滞在そのものを楽しめるほどに魅力的なものは、きわめて少数。その中で群を抜いているのは、開業から100年以上というメトロポールホテルです。

外観はコロニアル調ですが、館内に一歩入れば、さながらパリの雰囲気。館内のあちこちに惜しげなく飾られた花々は、目を楽しませるだけでなく、くらくらするほどの香りを運んでくれます。

私のお気に入りは、プールサイドにあるBAMBOO BAR。中庭というロケーションが、ハノイ中心部では貴重な静けさを約束してくれます。ベトナムコーヒーも美味。

もうひとつの心地よかったティールームは、ハノイ中心部から車で10分、湖沿いにあるインターコンチネンタルウエストレイクのディプロマットバーにあるアウトドアテラス。

シンガポールのTWGティーを、リーフで入れてくれます。レイクサイドの静けさを感じながらの香り高い紅茶。日本円にして500円でお釣りがくるというのも嬉しい限り。

さて、ハノイの旅もいよいよラストナイト。静けさを存分に味わったら、喧騒が恋しくなりました。熱気と冷水を繰り返すサウナ風呂のようです。