久しぶりの学校巡回コンサートで、宮崎に行って来ました。ソロの演奏会は4月の名古屋以来2ヶ月ぶりのこと。いつも通りだけど、何かが変わった。そんな自分自身を発見できる旅でした。
初日は日南の油津。美しい海岸線を縫うように南下。車窓の風景に息を呑んでいたら、あっという間に目的地に到着。真夏のような暑さに、海ではサーファーたちが気持ちよさそう。
海辺のホテルでコンディションを整え、翌朝は9時15分の開演。学校でのソロ演奏そのものが久しぶりだったので、子どもたちと一体になる感覚を忘れているのではないかと不安でしたが、快活な子どもたちに助けられ、おおいに盛り上がりました。
午後からは遠く離れたえびのの中学校。車で約2時間の移動です。着いたらすぐにリハーサル。時折通り雨が降り、体育館の天井を賑やかに叩きます。でも、開演中は降りませんでした。ふだんから音楽に親しんでいるのか、音楽がスーッと伝わっていくのがわかります。芸術を解する優秀な中学生たちでした。
2日目は都城市内で2か所。午前中は小学校におじゃまして。体育館の準備室が控室代わりなのですが、きちんと清掃され、花まで飾ってくれています。こうして歓迎されると、ぜひとも最高の演奏をしなければと熱がこもります。
午後からは体育館ではなく音楽ホールでの演奏でした。約700名収容の新しく立派なホールです。開場時間になるとモニターからは活発な中学生たちの声が聞こえて来ました。
開演時間となり舞台へと出ていくと、まるでスーパースターを迎えるような盛大な拍手。こんなに気持ちのいい拍手を聞くのも久しぶりです。ああ、やっぱりステージは最高だなと、忘れかけていた気持ちを思い出させてくれました。
どこまでも元気いっぱいなのに、演奏が始まると驚くほどの集中力を見せてくれた中学生たち。乗せ上手でしたし、まさしくオーディエンスの鑑。おかげで、絶好調の演奏をお届けすることが出来ました。
残念なことに、台風の接近が予想されるため、翌日は学校が休校になることに。したがって、演奏会もなくなってしまいました。実施できななかった学校には、別の機会に行けるよう調整しています。
以前はこうした過密な演奏旅行を毎日のように続けていましたが、今後はもう無理かもしれません。続けられるほど若くないというのも理由のひとつですが、それより、ひとつの演奏会に注ぐエネルギーが以前より倍増していることが影響しています。
どんな機会にでも全力投球というのは、以前から心掛けて来たことですが、振り返ってみると、以前の全力投球は単なる力まかせだったように思います。今後は思い切り弾くばかりでなく、しっかり抑制のきいた表現を意識していきたいものです。
さて、宮崎グルメにもたくさん出会いました。B級から世界最高の味覚まで、美味しさいっぱいの宮崎です。
お馴染みチキン南蛮。
連続日本一に輝いた宮崎牛。そんなに美味しいのかなと半信半疑で口にしたら、本当に美味しくてびっくり。日本一ということは、世界一の牛肉です。
完熟マンゴー「太陽のたまご」。こんな風ににおい立つような演奏がしたい!