チームの心意気「音楽のたのしみ」

2025年最初の演奏会が密やかに、でも賑やかに開催されました。知る人ぞ知る北千住の地下スタジオでのエレクトーンソロコンサートは、ちょっと謎めいたイメージとは裏腹に、とても和やかで楽しい雰囲気となり、今も皆さまの溢れる笑顔の思い出が私を笑顔にしてくれます。

当初はご予約が伸び悩み、これは中止ラインか?とヒヤヒヤすることもありましたが、終盤の追い上げが凄まじく、結果、超満員に。あらかじめ注文していた茶菓子を当日朝に追加して、会場の座席配置にも一工夫するなど、皆で慌ただしく準備する時間もまた心地よいものです。

神田チーム総出で掛かり、なんとか開場時間に間に合わせてお客様をお出迎え。今回もまたステキなお客様が集まってくださいました。

演奏曲は生誕〇〇年、没後〇〇年のメモリアルイヤーを迎える作曲家8人の作品から12曲をセレクト。気品から狂気までの温度差や、バッハからラヴェルまでの音楽の変化を感じていただける内容でニューイヤーを彩りつつ、作品の背景や演奏に向かう心構えなどのおしゃべりもたっぷりと盛り込みました。

演奏のディテールが滲むことなく伝わるのも、狭い空間の魅力。繊細な作品の細部をマクロレンズで覗くような醍醐味があったのではないかと思います。一番近いお客様との距離は50センチほどですし、最も遠いお客様でさえ7メートルほどしか離れておらず、どこで聞いても息づかいが伝わりますが、一方で打鍵や操作の雑音をなるべく出さないために、舞踊のような滑らかな動作が必要でした。

そんな環境でも気持ちよく弾けたのは、お客様が呼吸を合わせてくださったからこそ。後半になればなるほど息が合い、一緒にボートを漕いでいるような感覚になりました。そのようにして巡る音楽の船旅は、忘れがたい景色の連続。大きなホールでは得られない一体感です。

そして、休憩時のお楽しみはスイーツと温かいお飲み物。今回は「たねや」のいちご生福どら焼きと和の果物フレーバー紅茶などをご用意しました。ギャルソンたちの丁寧なサービスもあり、会場はファーストクラスの機内さながらの雰囲気に。建物とのギャップが面白みを感じさせます。

こんな企画を楽しんで組み立てるのが神田チームの持ち味です。そして何よりの自慢は手を抜かないことです。演奏については、どんなに小規模でも、どのような会場でも、最高の音楽ホールでの名誉ある公演とまったく同じように準備しますし、おもてなしにも妥協せずに可能な範囲での最高を必ず実現しています。

そんな神田チームの心意気を今後ともよろしくお願いいたします。

次回「音楽のたのしみ」は3月23日(日)14:30〜16:30に開催します。ご期待ください!

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