山口県の学校巡回訪問コンサートを終えた翌日は、山口市湯田温泉のセントコア山口で、長いお付き合いのある皆さんが、演奏活動30周年を祝うコンサートを開催してくれました。
最終の学校は岩国の美和でしたので、湯田温泉までは約2時間のドライブ。県内の移動ながらも、なかなかの距離を送ってくれたのは、宇部音楽鑑賞協会の車。遠方よりの応援に感謝です。
湯田では19年のお付き合いがある皆さんが迎えてくれました。毎年お目にかかっているので、それほど久しぶりという感じでもないのですが、まるで何十年も会っていなかったかのように喜びあう仲です。
喫茶店で甘いものを前にしながらコンサートの打ち合わせを。例年の流れはよくわかっているので、特に心配ごともなく、あとは本番を楽しむだけ。
宴会場でのコンサートなので、音の具合がどうなるかと思っていましたが、これが意外と違和感なく、心地よく弾けそうです。
お客様は超満員。何度も続けてお越しの方々も多く、アットホームながらも、時に集中したり、時に笑ったりと、メリハリのある雰囲気でした。
見渡せばお顔のわかるお客様とスタッフに囲まれているというのはこの上なく安心。気分よく2時間弾いて、大きな花束をいただきました。
アンコールは客席からのリクエストで急遽第九を。ちょうど宍粟第九からさほど間がなかったので、ご要望にお応えすることができました。
弾いたのはごく一部分ですが、客席からも高らかな歌声が加わりました。席を立って歌ってくださるお客様の姿も。私にとって山口は第九のスタート地点ですので、感慨深く心に染み入りました。
30年目を記念する思い出がまたひとつ増え、嬉しく思います。これからもよろしくお願いいたします。
写真/上田海斗