10月12日には池袋のサンシャインシティプリンスホテルで神田将マスカレードライブが開催されました。
久しぶりのホテルイベントにワクワクしながら、お集まりくださったステキなお客様と、そして最高のおもてなしをしてくれたホテルスタッフの皆さん、ゲストの松本昌子さん、神田チームのメンバーとともに、夢のような世界を楽しみました。この満足感、久しぶりです。
企画はサンシャインシティプリンスホテルのマーケティング部。もともと品川プリンスホテルでご縁があったスタッフが池袋に異動になり、こちらでもぜひと声をかけてくれました。品川では円形シアターや真夜中の水族館やIMAXシアターなど、ふつうじゃできない場所での演奏機会を作ってくれた凄腕スタッフです。
それも、さらに辿ればせんくらと霧島国際音楽祭につながるご縁だというのも不思議ですよね。本当にいつも多くの方に気に留めていただき、助けてもらっているんだと実感します。
今回の催しは、このホテルをアートとエンターテイメントの中心として進化させたいというホテルの思いからスタートしました。開業から44年経つ池袋きっての老舗ホテルですが、現時点では宴会場を持たず、いわゆるディナーショーや大型イベントの開催が難しい環境です。
でも、エレクトーンなら、神田さんなら、場所を選ばずどんな環境でもそこを最高のコンサート会場にしてくれるだろいうという信頼をいただきまして、私も張り切ってその実現をお約束した次第です。
幸い、会場となるレストラン「シェフズパレット」は、元ロビーラウンジだったロケーションで、広い空間が今でも確保されており、音楽付き食事イベントには打って付けです。どこをステージに見立てるか、楽屋をどうするかをはじめ、いろいろと検討材料はありましたが、すべてに解決策が見つかり、企画はスムーズに進みました。
「マスカレードライブ」「包み隠す」など、すてきなテーマを考えてくれたのもホテルスタッフです。そしてお料理に素晴らしい工夫をしてくれたシェフとパティシエ。宴会用の厨房ではありませんので、限られた環境で全員分の皿を一気に仕上げるのは、さぞやたいへんだったと思います。
にもかかわらず、凝った盛り付けと演出を考案し、お客様をあっと驚かせる美しいコースを組んでくれました。私たちは当日の昼間に食べさせてもらいましたが、これ、もう料金分すべて料理でもいいんじゃない?私たちもうお腹いっぱいだし帰ってもいいんじゃない?と松本さんとふざけ合うくらい大満足。
でも、実際はこのお料理の満足に負けないパフォーマンスを私たちはお届けしなければならないのです。楽器が入り、音響設備が入り、演奏の準備が着々と進む同じ空間で、テーブルセッティングやサービス動線や手順の確認に余念のないスタッフたち。その引き締まった表情は、今夜はG7でもするのかという真剣さです。この意気込みが素晴らしい。
リハーサルが順調に終わり、いよいよお客様をお迎えする時間に。食事中はずっと楽屋で待機していたので、客席の様子はわかりませんでしたが、お客様の様子を想像していました。
出番が来てステージへ。お客様の様子は想像どおりです。会場こそカジュアルなダイニングですが、雰囲気は豪華なボールルームと少しも違いません。前半は気持ちよくソロを弾きました。マスカレードということで舞踏会をイメージした選曲です。そして後半は松本昌子さんを迎えてのミュージカル尽くし。圧倒的な歌声と絶妙な呼吸を感じていただけたことでしょう。
松本昌子さんとの東京初共演もやっと実現。催し成功の手ごたえも大きく、私たちもホテルのチームメンバーに加えてもらったような気分で幕を閉じました。こうした企画で全国を回れたらいいなと、またひとつ大きな夢ができました。
ご参加くださいました皆さまに心より御礼申しあげますとともに、今回ご都合がつかなかった皆さまにはぜひ次回にご期待くださいますよう、お願いいたします。
写真:上田海斗
⇩当日のお料理!