労音初! 神田将エレクトーンコンサート

東京で開催された久しぶりのソロコンサートに、多くの方々にご来場いただき、ありがとうございました。ほどよい大きさのホールで、お客様との距離感もちょうどよく、最初の一音からアンコールまで、ずっと気分よく演奏することができました。

会場となった竹の塚地域学習センターは、図書館などと一体になった公共施設です。建物はだいぶ古く、洒落た雰囲気はどこにもありません。また、都心からは少し離れた立地にあるため、ちょっと行きにくいと感じた方もいらっしゃるようです。ということは、チケットを買って会場に来て下さる方々は、私の演奏そのものだけが目的なのですから、大きな期待を寄せてくれているに違いありません。ならば、それにお応えしなくては。プレッシャーがかかれば、ますます腕が鳴るのが私です。

当日は午前10時に会場入りしました。ライブ空き日だったpiqueのベーシスト永井双樹にアシスタントを頼んであったので、セッティングとサウンドチェックをお任せ。エレクトーンを運んでくれる巴運送の方々も、早々とスタンバイしてくれています。ホワイエでは労音の皆さんがプログラムや折り込みフライヤーの準備を。まだ穏やかな空気感ながら、コンサートの仕込みは着実に進んでいきます。

今回はエレクトーン1台だけなので、スピーカーMSR-400を4本使用し、ミキサーには通しませんでした。照明のシュートが済んで一通りのリハーサル。体力のことを考えて、あまりがっつかずに少しセーブ気味に。本番も、その方が上品でいいかもしれないと思ったりしながら。

気ぜわしいことも、不快なこともなく、スムーズに流れていく時間。本番に向けて穏やかな平常心を重ねていけるのは、たいへん理想的です。

ホールそのものは古いのですが、ステージ床は張り替えたばかりでとてもきれいですし、スタッフの皆さんは基本無口ですが、何の不安もなく任せておけばいいと思わせてくれました。

「ああこのホール好き」と強く感じたのは、上の写真にあるマイクスタンドを見た時です。お菓子の缶を活用した手作り品。こんなところにも会場スタッフの人情が刻まれているんですね。

定刻通りにスタートしたコンサート。大好きな曲ばかりを次々に。時間が経つのがいつもより速いみたい。初めてエレクトーン演奏を聞くお客様も多かったのですが、とても楽しんでいる様子がステージにも伝わってきます。

アンコールを終えて楽屋に戻ると、開演から125分が経っていました。途中13分の休憩(2分巻きになったので)がありましたが、この日は思う存分弾かせてもらい大満足です。

新しいお客様には新鮮な驚きを、以前からのお客様には演奏の変化を実感したとのお声をいただきました。この先も、まだまだ進化して行きますので、引き続きご注目下さい。