9月20日はドラマチック・ボイス(東京文化会館)。この一夜限りのコンサートに向けたリハーサルを姫路でおこないました。
なぜに姫路でといいますと、平野雅世さんは大阪在住で、今井俊輔さんも神田将もちょうど12日に兵庫県内でコンサートがあり、全員関西に揃っていたからなのです。しかも、姫路労音なら、エレクトーンもあるし、広い音楽室も設けられていて、これ以上の好環境は願ってもなかなかありません。
大阪や神戸から姫路は少し距離がありますが、いつもと違うロケーションでのリハーサルもまた新鮮です。
今井さんは、この前日にご自身のコンサートを終えた足で私のコンサートに駆けつけてくれまして、客席からの応援が本当に心強く嬉しかったです。そして一晩姫路でゆっくり過ごしていただいてのリハーサル。とても楽しく盛り上がりました。
先日、佐藤華純さんと今井俊輔さんが初めて声を出し合う場面に同席して、しみじみと初という価値を味わいましたが、この日もまた平野雅世さんと今井俊輔さんの初合わせ。おふたりとも大ベテランですから、何の構えもなく、もう何年も舞台で共演してきたかのように自然な演唱を見せてくれ、初々しさはちっともありませんでしたが、それはそれでさすが。
顔を合わせたことで、不確定要素がクリアされるだけでなく、よりよいアイデアが次々に飛び出して、一部分の曲目は変わるわ、曲順は変わるわで、どんどん変貌していくところもまたエキサイティング。2時間ほどで万事まとまり、これで皆一安心です。
そして、先日東京でおこなった宇部公演のリハーサル第2回目を。佐藤華純さんもまた、前夜のコンサートへ来てくれ、一晩姫路で過ごしてリハーサルに参加してくれました。こちらも1回目のリハーサルよりも格段によくなっており、本番がとても楽しみです。
平野雅世さん、佐藤華純さん、今井俊輔さんが歌う傍らで、前夜にパワーを使い果たした私がヨボヨボと弛んだ演奏をして迷惑を掛けましたが、それでも3人が老人をいたわり敬意を向けてくれ、なんとか40曲ほど通すことのできたリハーサル。音楽やってるなぁと実感できる、いい時間でした。
それを見守り、進行の細かい変更や注意点をパソコンに打ち込む、今井さんのマネジャーや玲那。さらに、PR動画作成のために撮影をするフォトグラファーやエディターがいて、映画の撮影現場のような濃厚感でした。
さあ、ドラマチック・ボイスの公演は9月20日、もうあっという間です。まだまだよいお席がご用意できます。事前のご予約やご購入なしでも、当日券でご入場いただけますので、お時間が許すようでしたら、お気軽にお立ち寄りください。
歌声はもちろん、演奏のバイブレーションもまた、聞き手の全身を貫き、心身のリフレッシュに最適です。どうぞお楽しみに!
写真:上田海斗