ヤマハの楽器を愛用しながら、全国のヤマハ楽器店や音楽教室とあまり交流がないのですが、今回、名古屋のエレクトーン指導者協会から声をかけていただき、今年唯一のヤマハでの演奏会が実現しました。

事前の準備から当日の設営まで、たいへん親切丁寧に対応していただき、何ひとつ注文することなくスムーズに始まった演奏会。午後からレッスンを控える先生方のために、開演は午前10時半です。朝の演奏は学校訪問コンサートか音楽祭で慣れてはいますが、リサイタル同様のフルプログラムでの午前中はなかなかありませんので、当日は午前3時に起きて、ホテルの朝食をしっかり食べ、心身を整えてから本番にのぞみました。

エレクトーンの演奏会は、ポピュラー音楽や自作曲などを盛り込んだ、スタイリッシュでオリジナリティの光るステージが多く、お集まりの先生方もそういったテイストに慣れ親しんでいらっしゃることと思います。

飾り気も盛り上がる工夫もないシンプルなクラシック演奏会が、エレクトーンをよくご存じの先生方にどのように受け止められるのか。それをとても楽しみにしていました。

さすがいつも生徒さんたちの演奏を忍耐強く（？）聞き続けている先生方とあって、演奏が始まるや否やこちらの意図を汲み取って、終演まで見事な集中力でご鑑賞くださいました。

弾きながら、先生方の優しさが感じられましたので、この先生方にレッスンを受けるのは、さぞ心地いいに違いありません。

今年最後の独奏演奏会を豊かな気持ちで終えることができ、たいへん嬉しく思います。

（公演中の写真は主催者様にご提供いただきました）