長寿の秘訣

今年の霧島国際音楽祭参加に際し、エレクトーンはなんと姫路から運んでもらいました。これまでは別ルートで手配していたのですが、予算以上の費用が課題でした。姫路からでも高速やガソリンの費用が掛かるとはいえ、状態のよい使い慣れた楽器であることの安心感は絶大なので、無理をお願いした次第です。これまで佐賀、長崎、熊本にも運んでもらっており、これほど長距離を旅して回っているエレクトーンも珍しいのではないでしょうか。

姫路から鹿児島まで800キロ。10時間の道のりを運転してくれたのは、山陽道企画の太田垣清治さん。運搬だけでなく、公演に「幸運」をも運んでくれる、私にとってはお守りのような存在です。

そして、今回は両親も鹿児島へ同行しました。6月の姫路では主催者が至れり尽くせり世話を焼いてくれたので、私は何の心配もなく演奏に専念できましたが、鹿児島ではそんなわがままはできません。両親の面倒を見つつ、同時に音楽祭の役目をきちんと果たすのは厳しいと思っていたところに、両親とも親しくしてくれている太田垣さんが来るとなれば、もう怖いものなし。家族同様に接しながら、演奏会と観光を両立させ、思い出深い時間を共に過ごしました。

また、ジェスク音楽文化振興会や霧島神宮、みやまコンセールの皆さまにも、両親に対し優しく細やかなご配慮を賜わりまして、心より感謝しています。たくさん食べて、いい人に出会って、音楽を聴いて。これが我が家の長寿の秘訣です。