イベントでシドニーを訪れました。わずか2泊の滞在で、自由時間は半日ほど。幸い、素晴らしい晴天に恵まれましたので、カメラ片手に散歩に出掛けてみました。
シティの中心部。日中はビジネスマンで賑わっています。江戸っ子の私ですら、目が回りそうなテンポ感です。みんな背が高くてカッコいい。道端のカフェにも絵になるカッコよさがあります。
喧騒から抜け出すのに、それほど時間は掛かりません。街のすぐ脇には広大な公園が。ハイドパークにエスケープしましょう。
青空と木々の緑を眺めながらのウォーキング。紫外線が強いので、サングラスは欠かせません。ベンチで読書をする人、友達とランチを楽しむ女学生、犬を連れている人。共通点は、みんなくつろいでいること。
ハイドパークの横には、セントメアリー大聖堂。反対を見上げれば摩天楼。
ハイドパークから王立植物園へ。広大な芝や遊歩道、珍しい木々に香りのいい花。何度も何度も深呼吸をしたくなります。
大都会の真ん中なのに、まるで田舎の草原のよう。いつまででも留まっていたい雰囲気。
強い日差しが夏の訪れを告げています。花々もスポットライトを浴びる女優のように輝いて。
木陰でインコが一休み。他にもさまざまな鳥たちがいますが、ほとんど人間を警戒しません。
海沿いに歩けば、オペラハウスとハーバーブリッジが同時に見える、ミセスマッコリーポイント。それなりに距離がありますが、気持ちのいいフィールドを歩くのは苦になりません。
今度はオペラハウスを目指して。植物園とオペラハウスはお隣さんです。遠景もステキですが、至近距離で見ると、建築美のディテールに引きつけられます。
フェリーターミナルを横目に、サーキュラーキー駅を通り越して。ジャカランダの紫がまぶしく映えます。
オペラハウスの反対側には、歴史的建造物が連なる入植の街、ザ・ロックスが広がっています。気になる店もたくさんありますが、今日は素通り。また今度ね。
そして、シドニー中心部で一番高い丘、オブザーバトリー公園へ。ノースシドニーの遠景がドラマを予感させます。大きな木の下にイスが並べられ、どうやら結婚式がある様子。まだ見ぬ花嫁に祝福を。
ここはハーバーブリッジのベストビューポイントでもあります。でも、人影はほとんどありません。女の子が芝に横たわって、本を読んでいるだけでした。
この日は郊外で大規模な山火事があり、市街中心部まで黒煙が流れて来ました。世界の終わりを思わせるような不気味な空へと急変。慣れない私はそんな風に思いましたが、きっと鹿児島に住む人に聞かれたら笑われてしまいますね。
中心部に戻って、19世紀からの歴史を誇るストランドアーケードで、ウィンドウショッピング。ショーケースのディスプレイも洒落ていました。
ほんの数時間の散歩でしたが、シドニー中心部をぐるっと一周。もっと落ち着いて観たいところもたくさんありましたが、次の楽しみとして取っておきましょう。
なんと、今回はオーストラリア滞在中に、1セントも使いませんでした。気になるレストランもたくさんあるのですが、行けず終い。これも次回のお楽しみです。
では、一番印象に残った味は何かというと、キングスフォードスミス空港で飲んだコーヒー。
カンタス航空のファーストクラスラウンジを使わせてもらったのですが、そこのダイニングでは、通常のレストランと同じように、メニューから選んだ料理を、厨房で調理して、給仕がテーブルまで運んでくれます。ホテルを暗いうちに出発して朝食を食べ損ねていたので、とても嬉しいサービスでした。
まず運ばれてきたグレープフルーツジュースと、ロングブラックコーヒー。バリスタが丁寧にいれたコーヒーは、格別の味。やっぱりコーヒーの味はバリスタの腕に掛かってることを痛感しました。
たっぷりの朝日を浴びながら食べる、出来たてのエッグベネディクト。ベッドの中やホテルダイニングとも違う、空港ラウンジという空間での味わいは、旅のよい思い出になりました。