5月12日リサイタルのプレイベントとして開催した「展覧会の絵アナトミー」には、北千住の地下会場の面白味をよくご存知のお客様ばかりが集まりました。
演奏時には必ず作品とお客様に相応しい装いを心掛けていますが、この日に限っては平服のままで、気取らず気負わず、自宅に友人を招く感覚を楽しみました。すべてのお客様と個別に親しく会話する機会を持てたことも、忘れがたい体験です。
5月12日に向けて磨きを掛けている「展覧会の絵」にまつわるさまざまなお話と、エレクトーンの見えざる仕組みや音作りのレシピなど、広い角度から自由に語りながら弾いたのですが、これが案外難しいものだとわかりました。少なくとも、話しながら全身全霊で弾くことは、私には無理のようです。
休憩時間にはフランス尽くしのお飲み物とお菓子を振る舞っての交流会。ケークサレ専門店のガトーインビジブルや貴腐葡萄入りのショコラなどをお楽しみいただき、後半にはフランス音楽の小品や坂本龍一さんの作品をお届けした午後のひととき。
リサイタルへのご期待がお客様から感じられ、一番リフレッシュと充電ができたのは私自身だったように思います。リサイタルまで3週間少々。皆さまの応援をよろしくお願いいたします。