くるみ割り人形のクリスマス

大阪茨木での「クリスマスに贈るお話と音楽」コンサートは、思い描いていた通りの心あたたまるひとときでした。友人に招かれたホームコンサートのようでもあり、異国でたまたま通りかかった小劇場のようでもある、「親しみを感じる未知」をお届けしたかったのですが、ご来場の皆さまはどのようにお感じになったでしょうか。

エレクトーンソロ、ミュージカルソング、そして朗読と演奏のコラボという三本だてでおおくりしたコンサート。各セクションで客席の反応がくっきりと違いましたので、しみじみしたりワクワクしたりと、さまざまな気分を味わっていただけたこと思います。

この公演は菊池玲那の初プロデュースでした。企画から演奏までをトータルに実行することを体験したわけですが、相当の苦労をしながらも、なんとか形にすることができ、ホッと安堵しています。私はゲスト奏者として使われる立場でしたので、どこまで手を出すか悩みつつ、余計なことをしそうになるのを我慢して、遠巻きに見守るよう心がけました。

玲那に期待をし精一杯のサポートをしてくれる家族、遠方より駆けつけエールを送ってくれる仲間、そして個人的な縁があるでもないのに応援してくださるお客様。よき人たちが集まって、音楽を分かち合うクリスマスイブ。目まぐるしくあっという間に過ぎ去った一日ではありましたが、あたたかい余韻が今も響いています。

明日は名古屋。今年の弾き納めですので、お付き合いいただければ幸いです。