姫路文化堂でのエレクトーンソロコンサートが終わり、次の目的地へ移動する時が近づいています。宍粟第九で播州入りしてから１週間。宍粟、新温泉町、姫路と3つの演奏会でさまざまな曲を弾きました。毎回新しい出会いや発見があり、とても充実しています。

文化堂コンサートは、私にとって今年唯一のヤマハ特約店イベントでもあり、音楽教室に通う生徒や先生方の前で演奏するのはとても久しぶりです。皆さんよく見て聞くだけでなく、熱心にメモを取ってくれるなど、しっかり学んでくれていたので、手本として役立つような演奏を心掛けました。

また、より多くの方々に至近距離で鑑賞していただけるよう、エレクトーンを舞台ではなく客席の中に設置したことで、よりサロンコンサートらしい雰囲気に。最も近い席にお座りのお客様との距離は2メートルあるかないかです。

このくらい近いと打鍵の音も気になるでしょうから、なるべく雑音を出さないよう気をつけます。そうすると聞いている方々の集中力も高まり、くつろいだ中にも引き締まった空気がうまれ、室内楽コンサートのよう。クラシックではお馴染みの空気感ですが、エレクトーンコンサートでこの感じはなかなかないのではと思います。

たっぷり弾いてたっぷりしゃべっての120分。文化堂の皆さんは気まぐれな私の提案を快く受け入れ、全面的に協力してくれました。そんな支えがあってこそ、のびのびと演奏することができます。ここでも一緒に演奏会を作っているという実感があり、それが一層の思い入れを引き出しているのかもしれません。

さあ、次は宇部へ。また異なる演目と共演者、そして大勢のお客様が待っています。しっかり休んで元気ハツラツ向かいます。