9月14日、コシノジュンコさんのファッションショーが南青山のブティックで開催され、エレクトーン演奏でお供しました。
ファッションショーは初めてではありませんが、もうかれこれ25年ぶり。前回は役所の福祉課主催によるシニアのアマチュアモデルとのショーでしたので、何という出世でしょう。よくぞ諦めないでエレクトーンをここまで続けて来たものだと我ながらしみじみ思うところがあります。
シニアモデルたちの晴れやかで生き生きとしたウォーキングも鮮明に覚えていますが、やはりプロのモデルたちは別世界の生き物ですね。ちょっと同じ種族とは思えないほどで、きっと空飛ぶ円盤から宇宙人が出てきたら、こんな風にハッとするんだろうなと考えながら、直視してまじまじと観察したいのに思わず目を逸らしたり、ずいぶん失礼なことをしてしまいました。バックステージではごく普通の方々です、念のため。
そんなモデルがエレクトーンの前でビシッとポーズを決めると、凄い歌手と共演している時と同じように鮮烈なシグナルを感じ、それを音に乗せるというサイクルがとても楽しく思いました。
今回は準備期間がほとんどなかったので、レパートリーから曲を選んで充てました。ジュンコさんの世界観、服のイメージなどを踏まえて通常のクラシック演奏とアレンジしたクラシック作品を織り混ぜて演奏したのですが、想像以上に効果的でしたし、生演奏ならではの相乗効果もあって、熱気のあるショーになったのではないかと思います。
お客様はセレブ揃いで客席からの濃密な圧もこれまた凄いものがありました。いろいろな方とお会いできたのも嬉しい思い出です。次々と面白い提案をしてくれるコシノジュンコさん。ますます冴えてます。
そして本日15日は東京文化会館小ホールにてホルン奏者・田中大地さんのリサイタルに出演します。新編曲5作品、気合い入れて仕上げました。ぜひお聞きいただきたいと思います。
ヘンデル/オンブラマイフ
F.シュトラウス/ノクターン
R.シュトラウス/アンダンテ
F.シュトラウス/ホルン協奏曲
ドップラー/リギの思い出
ドップラー/森の小鳥
ハチャトゥリアン/剣の舞(エレクトーン独奏)
フォーレ/シシリエンヌ(フルート・エレクトーン)
ヒューブラー/4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック