10月30日に予定されている宇部音鑑40周年記念公演に向けた稽古のため、山口県の宇部へ。非常に激しい雨が降る中、共演の中井智彦さんも福岡でのミュージカル公演を終えて駆けつけてくれました。
まず訪ねたのは、主にバンドの練習に使われているであろう市内の音楽スタジオ。よく整頓されているものの、長年染み込んだ汗のにおいはなかなかのもので、誰かの靴下の中に迷い込んだような気分でした。
そこで行われたのは、中井さんのファンに向けたインスタライブ。配信される映像と目の前の中井さんを同時に眺めるという面白い経験でした。慎み深い中井さんは、この乱入者のことには一切触れないどころか、打ってつけの伴奏者がいるにもかかわらず、あえて弾き語りまで披露するという徹底したファンサービスぶり。そんな生配信を生で堪能させてもらいました。
ホテルに到着した後も雨は降り続きます。スマートフォンに届く災害情報の不気味な警告音と、窓ガラスを割らんばかりの雷鳴に、眠れぬ夜を過ごしましたが、朝には幾分おさまり、稽古会場に入る頃には陽も差してきました。
平日だというのにメンバーの多くが集まり、横断幕や歌で熱烈に歓迎してくれ、最初から盛り上がる中、早速稽古開始。この日は中井智彦さんにお任せして、歌に込める魂や、観客に伝わる動き方など、有意義なアドバイスをしてもらいました。
中井さんにも次第に熱がこもり、終盤には本番さながらの気迫が稽古場を包み、本番の成功を確信することができました。本番までの3ヶ月、さらに練り上げて、見応え聞き応えたっぷりのステージをお届けします。どうぞご期待ください。