いよいよ10月。パンデミック以降、最も演奏機会の多い1ヶ月を迎え、意気揚々と胸を張る自分と、恐ろしさに逃げ出したくなっている自分が、互角にせめぎ合っています。
何もかもが変わってしまった今、たとえ機会が戻っても決して取り返せないものがあり、以前にも増して演奏に際して慎重になりました。歳のせいもあるかもしれませんし、パンデミックとは関係なく単に来るべき変化なのかもしれません。
確実に変わったと感じるのは、こんな日々にしたいという、欲というか希望が以前より濃くなって、なりゆきに任せることに違和感を覚えるようになった点です。
そんな意味で、この10月は最高の1ヶ月にしたいと願っています。ひとつひとつの機会を冷静に丁寧に演じ、ささやかな達成感を味わえたら幸せです。
そして私を見守る友の願いに報い、後に続く者の目標となり、私を愛する数少ない人の喜びになれることを思い描いて、恐怖に負けることなく舞台に進みます。
まずは仙台クラシックフェスティバルから。完全独奏で共演者もなく、ポジションとしては末席も末席におりますので、すっかり忘れられているような気がしますが、一味違うプログラムでアピールしています。
エレクトーンでのクラシック、なかなかいいんですよ。仙台の皆さまはそれをよくご存じでして、あっという間にきっぷが売り切れました。
ところが、仙台に続く演奏会はどちらも目標の半数以下です。皆さまのお目に留まりますよう祈っています。