10月8日の米津真浩ピアノリサイタル終演は21時。今や終演後の打ち上げはタブー中のタブーですし、成功を喜ぶ勢いからの握手もハグもNGですから、どんなに気分が高揚していようとも、スタッフを丁重に労い、楽屋を粛々と片付けたら、速やかに会場を後にしなければなりません。米津さんのせっかく晴れ舞台に乾杯もできないのは少々寂しいことですが、きっとご来場のお客様がSNSを賑わせてくださるでしょう。そう願いつつ、私は帰路の車に乗り込んだ瞬間からスイッチを切り替え、翌日の演奏会へと集中します。

10月9日は名古屋でのコンサートです。かつては割とご縁のあった愛知県。二胡奏者の姜建華さんのコンサートツアーで中部地方全域を巡った他、ソロコンサートもありましたし、米津真浩さんとの初共演も名古屋の地でした。最後の名古屋は2013年でしたので、実に8年ぶりの再訪です。

今回は第1部をエレクトーンソロ、第2部にソプラノの清水理恵さんをお招きしたアンサンブルをお届けします。お伺いするのは初めての会場ですが、地下鉄駅に近くアクセスが便利な300席のホールと聞いているので、愛知県のみならず東海の方々にもお集まりいただけたら嬉しいです。定番のクラシック曲と清水理恵さんの明るく華のある歌声で、充実した週末をお過ごしください。ご来場を心よりお待ちしております。

【One on One 神田将 Electone concert】ゲスト：清水理恵

10月9日（土）17:30開演　（19:30終演予定）

昭和文化小劇場（名古屋市営地下鉄鶴舞線川名駅徒歩2分）

チケット3000円（全席自由）

お申し込み方法はチラシ裏面に記載されておりますのでご覧ください

第1部　［神田将エレクトーンソロ］
G.ホルスト：組曲「惑星」木星
J.シベリウス：交響詩「フィンランディア」
A.ハチャトゥリアン：剣の舞
P.チャイコフスキー：「眠れる森の美女」ワルツ
M.ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌ
M.ラヴェル：ボレロ

第2部　［ソプラノ清水理恵を迎えて］
G.ヘンデル：オンブラ・マイ・フ
E.カプア：オー・ソレ・ミオ
E.クルティス：忘れな草
J.カントルーブ：バイレロ
G.プッチーニ：歌劇「トゥーランドット」氷のような姫君の心も
G.ヴェルディ：歌劇「椿姫」ああ、そは彼の人か〜花から花へ