10月の【神田将祭り】は仙台クラシックフェスティバルでの2公演でスタートします。その「せんくら」に続く米津真浩リサイタルは、是が非でも皆さまに聞いていただきたい音楽会です。
米津真浩さんと出会ってから長い年月が流れましたが、その間、私が最も数多くステージを共にしたピアニストであり、これまで北から南まで日本中を一緒に旅しました。その旅の多くは各地の小中学校を巡る訪問コンサートで、どんな環境でも不満を言わず真摯かつ見事な演奏をする姿に毎回心を揺さぶられたものです。
米津さんの演奏には、独特の世界観が漂います。聞いている時はいつも、言葉でうまく表せない、潜在意識の奥深いところにある未知の感覚を刺激されるような、自分が別世界に住むもう一人の自分と対峙させられるような、時空の狭間を彷徨う不思議な体験をします。
それはショパンであれリストであれ、ピアノ作品の傑作を演奏する時は必ず出現しますが、特にラフマニノフでは顕著です。以前、ソナタをリハーサルでじっくり聞いた時は、あまりに衝撃的で、その後に続く自分の出番に腰が上がらなかったほどです。
そんな米津さんのピアノを、環境の整った会場で皆さまにじっくりと聞いて欲しいとの思いから、今回のピアノリサイタルを企画しました。当初、私は出演せずにピアノソロで全編を演じていいと依頼しましたが、米津さんから後半は協奏曲でとお誘いいただきましたので、これまでの8年に及ぶ協奏曲共演の集大成として、全力でお供いたします。
10月8日の米津真浩リサイタル、そして10月31日の神田将リサイタル、両方の東京文化会館公演にご参加のお客様には、10月31日に私個人より贈り物をご用意いたします。この機会にぜひ、東京文化会館大小ふたつのホールをご堪能ください。お申し込みをお待ちしております。
お申し込みはこちらへ!
http://shop.yksonic.com/
米津真浩ピアノリサイタル
日時:2021年10月8日(金)18:15開場 19:00開演
会場:東京文化会館 小ホール
□ 曲目
・ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 作品36 変ロ長調《改訂版》
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 作品30 ニ短調(エレクトーン/神田将)
※曲目は予告なく変更されることもございます。予めご了承願います。