7/8 プッチーニ尽くしとラジオ

7月8日は兵庫県立芸術文化センターにて平野雅世さんのソプラノリサイタルに出演しました。あいにくの天気となり、遠方よりご来場予定のお客様が足止めされてしまったこともあって、何かと気ぜわしく時間が過ぎましたが、スタッフ一丸となって準備に励み、順調に開演することができました。

プッチーニのソプラノアリアばかりを12曲。オーケストラ担当の私ですら、これまでにない集中力が必要で、終演して初めてこのプログラムのもの凄さを思い知ったわけですが、歌った平野さんははるかに大きな負担を見事に乗り越えたわけで、横に立った私は平伏したい気持ちでした。

アリアはオペラの要石です。観客が最も高い期待を寄せる瞬間でもあり、重圧の中で全身全霊を持って歌わなければなりません。それをオペラの大ステージさながら、迫真の表現を持って次々と歌いまくる平野さんに、会場は大きく沸きました。ご一緒できて光栄です。

この日リリースされたCDも、ホワイエにて飛ぶように売れていました。私もやっと落ち着いて聞くことができましたが、ミキシングエンジニアの魔法にかかって、たいへんふくよかで温もりのある音に仕上げられ、大満足です。

関西で好評を博しましたこのオールプッチーニプログラムは、さらに拡大した16曲バージョンにて、今年の「1×1=∞」シリーズとして、11月20日に東京豊洲シビックセンターホールで公演いたします。どうぞご期待ください。

平野さんリサイタルの後、大阪のインターネットラジオ局「レディオ・バルーン」のスタジオを訪ね、20時からの生放送「worldwide request (ダブリク)」にゲスト出演しました。エレクトーンのこと、演奏会のことなど、たくさん話すことができ、楽しいひとときでした。

フロンティア精神のあるレディオ・バルーンは今年で3周年を迎え、誇張やカッコつけのないありのままを大切にした番組作りが魅力。リスナーが増えているのもうなずけます。今後の展開がとても楽しみです。