7/17 フォーレ「レクイエム」と3人の女神たち 和歌山

7月17日は和歌山で演奏会です。

メインは今回が初共演となります和歌山県第九合唱団の皆さん。もう長いこと第九を歌い続けている歴史と実績のある合唱団で、これまで管弦楽団を招いての公演を継続しています。また、第九のみならず、管弦楽との共演が可能な作品を取り上げる演奏会も数多く開催するほか、和歌山出身アーティストとのコラボコンサート開催など、幅広い企画で地域の皆さまに音楽をお届けしています。

本来なら昨年も今年も管弦楽団との公演を計画していましたが、さまざまな影響により難しくなっていたところにエレクトーンとの出会いがありました。

しかし、私に管弦楽団の代役を務める気持ちはありません。あくまでエレクトーンを弾く神田将とのタッグで新しい演奏会を創るというものでなければ出演しないことにしています。それには主催者や団員の理解と歩み寄りが必要ですが、和歌山県第九合唱団の皆さんはこの新しい試みに好奇心と新鮮さを持ってのぞんでくれています。

6月20日には和歌山を訪ねて、初顔合わせ、そしていきなりのリハーサルでした。特に指揮をなさるご指導の先生と一切の打ち合わせもなく演奏を始めるというのは勇気が要るのですが、臆さず挑戦する意欲に共感し、たちまち打ち解けることができましたし、合唱団の雰囲気も明るく朗らかで気に入りました。

演奏会は2部構成です。合唱団と共演するフォーレ作曲「レクイエム」は第2部にて。天上の美しさを抑制と繊細さをじゅうぶんに発揮してお届けいたします。それに先立つ第1部もまた、まるで何かの記念か年末年始のガラコンサートかという豪華なラインナップです。

「和歌山がうんだ3人の女神たち」と題し、ピアノの宮井愛子さん、ヴァイオリンの寺下真理子さん、尺八の辻本好美さんが、それぞれに思い入れのある作品を熱演します。彼女らを輝かせる私の立場は、天上の美しさどころか地獄の業火以外の何ものでもありませんが、不可能を可能にする意気込みで鋭意準備中です。どうぞお見逃しなく!

公演詳細はチラシ画像をご覧ください。