6月は出演予定がありませんので、7月以降の公演を順次ご紹介してまいります。
7月は関西にて3つの演奏会が決まっており、まずは7月8日の平野雅世ソプラノリサイタルに出演します。
平野雅世さんとステージで共演するのはこれが初めてですが、昨年末から春にかけて平野さんのCD制作に関わり、じっくりとお互いを知る時間を過ごしました。このご縁もまた稀有なもので、最終的には互いを知る人の仲介で出会いましたが、始まりは平野さんが広いネットの世界から私を見つけ出してくれたことに端を発し、よく勇気を持って声をかけてくれたものだと思います。
平野さんの要望はオペラアリアのアルバムを作成する中でのオーケストラ役だったわけですが、世話好きというか余計なお世話魔の私は選曲やコンセプトに図々しくも口を挟み、最終的にプッチーニが生涯に書いた全ての作品から1曲ないし2曲を歌うというアルバムを録音することになりました。こうなると作業が圧倒的に増えるわけで、自分の首を絞めることになったものの、手応えとともに順調に準備が捗り楽しかったです。
レコーディングは大阪の郊外で行われました。エレクトーンにも理解のある優秀なエンジニアをはじめ、平野さんの人脈でよいメンバーが集まりとんとん拍子で進みましたが、とてつもないエネルギーと集中力を求められるアリアを、よくもまあこう次々と歌い続けられるものだと驚嘆しっぱなし。これならステージでも全曲歌えるんじゃないかと思い、演奏会を提案しました。
するとご本人、謙遜しつつも「あんがい行けそうですね」と乗り気でしたので、早速、関西と東京で公演をと動き始めることになったわけです。
せっかくのCD発売記念公演ですので、皆さまに安心してお越しいただける時期を選ぶつもりが、先の見通しがどんどん逸れてしまう今日この頃。待っていたのでは永遠にその日が来ない不安もありますし、何よりせっかくいい感じに仕上がっているアンサンブルが冷めてしまっては台無しですので、思い切って7月8日の開催を決めました。
プッチーニの全作品より、それぞれの物語で要となるアリアばかりを、平野さんのソプラノと私のエレクトーンで丁寧に紡ぐ演奏会です。世界の誰もが知る超有名アリアから、プッチーニってこんな曲も書いてたんだというような隠れた名曲までを、一度に味わえるたいへん意欲的なプログラムでおおくりします。平日の昼公演ですが、皆さまのご来場をお待ちしております。
平野雅世ソプラノリサイタル/プッチーニのヒロインたち
日時:2021年7月8日(木) 13:00開場 13:30開演 15:30終演予定
会場:兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール
(阪急神戸線「西宮北口」南改札より徒歩2分)
チケット:4,000円(未就学児の入場不可)
舞台と客席との距離を取り、座席は定員の半数のみ使用します。
会場入口での検温、備え付け消毒液での手指消毒にご協力お願いします。
会場内では常時マスクをご着用ください。
演奏予定曲/
・「妖精ヴィッリ」もしも私が小さい花ならば
・「エドガール」さようなら、私の甘い愛よ
・「ラ・ボエーム」私の名なミミ
・「蝶々夫人」ある晴れた日に
・「トゥーランドット」この宮殿の中で
・他
主催:プッチーニオペラ研究会
後援:ONC(大阪灘クラブ)、大阪音楽大学同窓会《幸楽会》
チケット、CDともに神田将公式サイトオンラインショップでお取り扱い中(送料無料)です。http://shop.yksonic.com/
CDは2021年7月8日のリリース以降、順次発送いたします。
7月8日の会場受付お引き渡しも可能(その場合は演奏者のサイン入れも可能)です。
「プッチーニのヒロインたち」プッチーニ オペラアリア集
ソプラノ 平野雅世、エレクトーン 神⽥将
¥3,300(税込)【2021年7月8日リリース】
「妖精ヴィッリ」「エドガール」を含むプッチーニ全12作品のオペラより、アリア16曲を収録した意欲作。⽇本を代表するエレクトーン奏者、神⽥将とのコラボによりフルオーケストラに迫る⾳楽がドラマチックなオペラの世界へと誘う平野雅世のファーストアルバム。(全曲歌詞対訳付き)
1「妖精ヴィッリ」もしも私が⼩さい花ならば
2「エドガール」さようなら私の⽢い愛よ
3「マノン・レスコー」この柔らかなレースの中で
4「マノン・レスコー」⼀⼈寂しく捨てられて
5「ラ・ボエーム」私の名はミミ(+ヴァイオリン/萩原合歓)
6「ラ・ボエーム」あなたの愛の呼ぶ声に(+ヴァイオリン/萩原合歓)
7「トスカ」⼆⼈の愛の家へ
8「トスカ」歌に⽣き愛に⽣き
9「蝶々夫⼈」ある晴れた⽇に(+ヴァイオリン/萩原合歓)
10「蝶々夫⼈」私の可愛い坊や
11「⻄部の娘」ソレダードにいた頃は(+ヴァイオリン/萩原合歓)
12「つばめ」ドレッタの夢(+ピアノ/藤⾥⾹世、ヴァイオリン/萩原合歓)
13「外套」私の夢は別の場所に
14「修道⼥アンジェリカ」⺟もなく(+ヴァイオリン/萩原合歓)
15「ジャンニ・スキッキ」私の⼤好きなお⽗様
16「トゥーランドット」この宮殿の中で
「今届けたい⽇本の歌」
ソプラノ 平野雅世、ピアノ 藤⾥⾹世、ヴァイオリン 萩原合歓
¥3,300(税込) 【2021年7月8日リリース】
芸術歌曲や⽇本の原⾵景を歌った童謡唱歌や「翼を下さい」「いのちの歌」まで、歌い継ぎたい⽇本の歌18曲を収録。⾳楽と詩の美しさを伝える⼼を込めた歌唱に、ピアノ藤⾥⾹世、ヴァイオリン萩原合歓が彩りを添える。平野雅世が今こそあなたに届けたい⽇本の名歌集。
1 初恋(越⾕達之助)
2 さくら横丁(中⽥喜直)
3 曼珠沙華(⼭⽥耕作)
4 ⾚とんぼ(⼭⽥耕作)
5 落葉松(⼩林秀雄)
6 ゴンドラの唄(中⼭晋平)
7 宵待草(多忠亮)
8 この道(⼭⽥耕作)
9 ペチカ(⼭⽥耕作)
10 故郷(岡野貞⼀)
11 花(滝廉太郎)
12 朧⽉夜(岡野貞⼀)
13 浜辺の歌(成⽥為三)
14 早春賦(中⽥章)
15 さくら横丁(別宮貞雄)
16 すてきな春に(⼩林秀雄)
17 翼を下さい(村井邦彦)
18 いのちの歌(村松崇継)
■平野雅世CD2枚セット特別価格¥6,000(税込)