10月の長崎県学校巡回コンサートに続き、波多江史朗、石川昇平、米津真浩、菊池玲那とともに佐賀県の6つの小学校を3日間掛けて訪問しました。
連日穏やかな天候に恵まれましたが、朝夕は冷え込むようになって、舞台脇には石油ストーブが用意されました。それでも子どもたちは元気はつらつ。先生方も負けずに快活で、楽器搬入や設営を率先して手伝ってくれます。そうしてみんなで作る演奏会は、より一体感が高まり、すべての学校で記憶に残るひとときとなったところも長崎同様です。
その一方で、COVID-19への対策には、ひときわ神経を使いました。たいせつな子どもたちを預かる学校ですから、私たちを受け入れる学校側もピリピリして当然です。
日頃より細心の注意を払って生活しているとはいえ、相手を完全に安心させることはできませんので、せめて現場で不安を与えることのないよう、舞台に出る直前までのマスク着用や対人距離の確保はもちろん、体育館以外のエリアには立ち入らないこと、手を触れたすべてのものを消毒してから撤収するなど、慎重な振る舞いをしています。
途中の移動はすべて貸切専用車。滞在ホテルではパブリックエリアを利用せず、食事は客室内にて個別に済ませるようにし、会食は禁止。せっかく天然温泉大浴場が備わっているホテルに泊まっても利用できないのは残念ですが、わずかな気の緩みからリスクが増大すると考え、グッと堪えています。
いつもは和気藹々と会話の絶えない楽屋も、渡る風やせせらぎの音が聞こえて来るほど静かでしたが、心で繋がっているので、会話がなくてもアンサンブルはバッチリ。信頼できるメンバーたちです。
この先、ますます慎重さが必要になると思われますので、安心して演奏会にお越しいただけるよう、引き続き厳粛なポリシーに則った上で活動してまいります。