10年目を迎えました山口市でのクリスマスコンサート、今年も温かくアットホームな雰囲気の中、思い出に残るひとときとなりました。

山口市では毎年、1日目がホテルディナーショー、2日目が歴史的建造物でのコンサートと、趣向の異なる二本立てでお届けしております。これまでエレクトーンソロのみでしたが、今回初めてゲストを迎えました。

ゲストの松本昌子が加わったことで、これまでのクラシックオンリーからミュージカルの世界へと幅が広がり、華やぎが倍増どころか、モノクロームがフルカラーになったかのような異次元の鮮やかさが会場を包みました。

お客様がこれまでになくリラックスしながら音楽を満喫なさっている様子は、絵になる美しさ。松本昌子に声を掛けてよかったと、しみじみ思う瞬間です。

思えば松本昌子にはあらゆる面で苦労を掛けました。ゲスト出演と言うには出番の多いプログラムや慌しいスケジュールは想定のうちだったでしょうが、私からの事細かな要求には相当振り回されたはずです。それでもそのすべてを消化し、見事なパフォーマンスでお客様を満足に導いた松本昌子。まさしく期待以上の逸材です。

2日目は9月の宇部で主演した佐藤華純がサプライズ出演。女性ふたりのパワフルなデュエットがかつての県会議事堂に響き渡りました。

10年目にして最高にクリスマスらしいクリスマスコンサートになり、やっと皆さまのご期待に応えられたとホッとしています。

その一方で、演奏効果の高低に関わりなく、優れた作品をありのままにお伝えできるよう、自分のメインであるクラシック作品の演奏をどこまでも磨き上げたいと、意欲を新たにしました。