いよいよ明日に迫ったSongs from My Heart。楽しみにして下さっている方も多いのですが、ひとつ残念なお知らせをしなければなりません。出演予定だったソプラノの大森智子さんが、急病のため出演できなくなりました。大森さんの歌にご期待頂いていた方々には、心よりお詫びいたします。
大森さんは、2年前の7月のコンサートに出演、私とはその時が初共演でした。歌い手として幅広い表現力を持ち、とりわけ歯切れのよさが印象的で、その声は今でも鮮明に覚えています。今回もまた魅力的なプログラムを用意していたのですが、健康は何より大切ですので、やむなく降板することとなりました。私も、せっかく時間をかけて準備をしていましたので、快復の折には、ぜひまた機会を得たいと思います。
大森さんの代わりは私が務めます。といっても、私が歌うわけにはいきませんので、エレクトーン演奏をお届けいたします。演奏曲には、渋谷では初めての「展覧会の絵」を選びました。大森さんの歌とは趣きが異なりますが、精一杯演奏します。
今日も朝からソロやアンサンブルの稽古を重ねています。もっと弾いていたいところですが、満足いく前に終わりにしました。というのは、指のコンディションがあまりよくないからです。
私たち演奏家の指は、演奏に際して深刻なダメージを受けます。米津さんは、割れた爪をいつも瞬間接着剤でとめていました。さすがに私にその勇気はありませんが、爪が割れ、その間から炎症が広がることがしばしばあります。
弾いている時は夢中なので気付きませんが、ふとした拍子に痛みを感じて、爪が割れたことに気付きます。今回は割れ方がよくありません。先の方で割れればまだしも、ちょっと深いところで割れていて、豆腐を突いても激痛です。
痛くても気にせず弾きたいところですが、無意識にかばってしまい、演奏に傷を加えかねません。とりあえず氷で冷やし、アルガンオイルをたっぷり塗って、腫れが収まるのを待ちます。明日のリハーサルまで12時間ありますので、何とかなるでしょう。
当日券もありますので、それでは皆さん、渋谷でお会いしましょう。お待ちしています。コンサート詳細はこちら。
26日のプログラム
喜歌劇「こうもり」序曲/シュトラウス
ふじの山/作詞者作曲者不詳
雪/作詞者作曲者不詳
冬の夜/作詞者作曲者不詳
どこかで春が/百田宗治作詞草川信作曲
花/武島羽衣作詞瀧廉太郎作曲
組曲「展覧会の絵」(抜粋)/ムソルグスキー(管弦楽編曲:ラヴェル)
プロムナード~小人~プロムナード~古城にて~鶏の足の上に建つ小屋・バーバ・ヤガー~キエフの大門
~ 休憩 ~
華麗なる大円舞曲/ショパン
タランテラ/ダマレ
ワルツ“つむじ風”/ダマレ
フルートとピアノのためのファンタジー/フォーレ
美しきロスマリン/クライスラー
二本のフルートのための華麗なるワルツ/ F.& K.ドップラー