3月15日から上海に来ています。しばらく雨続きだったそうですが、私が到着した日からは、初夏のような陽気に恵まれ、晴れ男パワー全開。活気溢れる大都会で、3つの演奏会を終えたところですが、まだツアーは始まったばかりなので、気を緩めずに進もうと思います。
今回は、そんな上海で来月に予定されている、世界最大の地下劇場でのスペシャルコンサートをご紹介します。
圧倒的なスケール感と、超ド級の設備が整った上海文化広場。舞台は地下30メートルにあり、そこは飛行機の格納庫を思わせる一方、客席は豪華絢爛。ふだんは大規模なミュージカルやレビューショーがメインで、昨年はオペラ座の怪人が上演され、連日満員の大賑わいだったそうです。
このチャイナパワーを象徴するステージで、今回は新しいことにチャレンジしてみようと思います。共演者はお馴染み二胡の趙磊に加え、中国琵琶の若き名手として知られる湯暁風を迎え、新時代の芸術を追求してみようという試みです。
他に類を見ないほど長い歴史を誇る中国楽器を、伝統的にも革新的にも自在に操るふたりのソリストが、エレクトーンによって創造される新しい世界観の中で、いったいどんな表情を見せてくれるのでしょう。
プログラムは、中国の伝統曲、二胡や琵琶のために作られた現代作品、そしてラヴェルのダフニスとクロエ第2組曲など、壮大かつ意欲的なものになりました。
私はこれらの編曲を一手に引き受けているので、ここしばらくは一切余裕のない日々ですが、1ページずつ書き進めるにつれ、どんどんワクワクした気持ちが膨らんで来ています。ぜひこの機会をお見逃しなく!
超「樂」III重奏 伝統・現代器楽重奏
日時:2014年4月7日(月) 19:15開演
会場:上海文化広場
チケット:80元 上海文化広場公式サイトにて購入可能
出演:趙磊【二胡】、湯暁風【琵琶】、神田将【エレクトーン、ならびに編曲】
プログラム:
1)中国传统民乐名曲联奏《自然的歌声》
《空山鸟语》、《春江花月夜》、《彝族舞曲》
2)二胡与电子管风琴管风琴《关雎》作曲:沈逸文
3)琵琶协奏曲《春秋》原曲创作:唐建平
4)中日之花联奏:《花之恋》
由中国民歌《茉莉花》和日本民歌《樱花》
中场休息
1) 电子管风琴独奏《木星》原曲创作:霍尔斯特
2) 二胡与电子管风琴《小提琴协奏曲》第三乐章 原曲创作:哈洽图良
3)三重奏芭蕾音乐《达芙妮与克罗埃》第二组曲 原曲创作:拉威尔