健康維持、体型維持、老化防止のため、毎日適度な運動を欠かさないことは前にも書きました。
一時期は数十年の運動不足を取り返すがごとく、がむしゃらに走ったり泳いだりしていましたが、最近はやっと「ほどほど」という加減を覚えました。
特に地方での滞在が長くなる時は、思うように体を動かすことができません。
ホテルに大浴場はあっても、プールやジムがあることは稀で、もし運動するとしたら屋外でのランニングが最も手っ取り早いのですが、知らない土地で思わぬ段差にでもつんのめって、公演キャンセルなどということになったらそれこそ一大事ですので、自粛するようにしています。
実際、地方で1日2回、あるいは3回の公演が連日続き、各会場間に移動が伴う場合は、朝4時に起きて支度し、8時前には楽屋入り、準備、リハーサル、公演、移動、準備、公演、準備、公演、そしてレセプション・・・すべて終わって宿に戻るとギリギリシンデレラというパターンです。
それが翌日も続くとなると、運動する時間も体力もありません。
ところが、不思議なことに、習慣になっている運動を省くと、むしろ体が重く感じられます。
なんとなく意識がスッキリしないというか、目覚めていないような感覚のまま一日を過ごすことになります。
それがイヤなので、早朝の大浴場でストレッチをしたり、セルフ筋トレしたりして、眠気を追いやります。
もし時間が許すなら、初めての土地を散歩するのも魅力的だと思うのですが、それではやや刺激が足りない気がします。
逆に、東京にいる時は、よく歩くようにしています。
かつてはどこに行くにも車を使っていましたが、考えてみれば、東京都心は地下鉄が網羅していますし、駐車場を探すのも容易ではありません。
渋滞が激しくて予定がくるってしまうこともしばしばですし、それよりなにより信号の待ち時間が、まさに人生の浪費に思えて耐えられないのです。
これも前に触れましたが、私は駅が苦手なので、混雑する電車もできるだけ避けるようにしています。
となるとベストなのは自転車ですが、盗難の確率がとても高く、断念。
残るは徒歩です。
どこまでも歩ければいいのですが、現実には時間的にも体力的にも限度がありますので、ほどほどの距離を徒歩で移動するよう心がけています。
特にこれからの季節は、歩くのが楽しくなります。
都会はビルばかり、、、これは現実ですが、よくよく見ればふたつと同じ景色はありません。
それに、最近は店などの入れ替わりも激しいので、見慣れた景色がどんどん変化しています。
東京は世界に冠たる大都市ですので、まだまだ未発見の場所がたくさんあります。
今年もせっせと歩いて冒険してみようと思います。