今日は神田将チームメンバーのひとりを紹介します。
私は基本的に一匹オオカミですが、たったひとつのコンサートを成功させるのでも、決して一人きりでは成し遂げられませんので、チームを作り、様々な場面で助けてもらっています。
チームの構成は、コンサートやイベントの規模や目的によって、必要な手助けが変わってきますので、その都度人員をピックアップします。
チームメンバーは私の専任ではなく、普段は別の音楽家チームに加わったり、自身の活動をしたりしています。
今回ご紹介するのは、神田将チーム唯一の「ゆるキャラ」でもあるTANEちゃんこと、種村敬子です。
TANEちゃんは、普段はジャズピアニストとしてライブ活動をしていて、普段のゆるキャラぶりからは想像もつかない切れ味のいいピアノを聞かせてくれます。
長年私のもとでエレクトーンやクラシック音楽も勉強してきたので、オペラの全幕公演などで2台のエレクトーンで演奏する必要がある場合など、私と一緒にステージで演奏することもある、マルチプレイヤーでもあります。
またサクソフォンの波多江史朗さん、パーカッションの石川昇平さん、私、そしてTANEちゃんの4人でクヮルテットを結成し、2年前から鹿児島県内でコンサートを開催しているのですが、そこでは紅一点ピアニストとしてマスコット的存在になっています。
そんなTANEちゃんに、私がいつも頼むのは「完全コピー」です。
コンサートである曲を演奏するにあたり、音源はあっても楽譜がまったくないという場合、参考になる音源から楽譜をおこさなければなりません。
それがあまり聞きなれない外国の民族音楽だったりすると、全体像を把握するだけでも大変です。何拍子の曲なのかさえわからないこともあります。
その音源を繰り返し聞きながら丁寧に楽譜をおこしていくのは、気の遠くなるような作業ですが、TANEちゃんは持ち前の集中力と耳の良さで、驚きのスピードで完成させてくれます。
こうした頭脳とセンスがありながら、普段はかなり「面白い」TANEちゃん。
これまでにも数々の名言を残してきましたが、ご本人が嫌がるのでご紹介できないのが本当に残念です。
コンサートの際には、受付嬢に変身することも多いので、会場で見かけた際には、どうぞ気軽に声を掛け、ゆるキャラぶりを楽しんでください。
TANEちゃんの武勇伝には後日談があります。
このブログで紹介したことを本人は「嬉しい」と言ってくれましたが、「ゆるキャラ」の意味がわからなかったらしく、「珍獣」のことだと思ったとのこと。実際のTANEちゃんは「珍獣」というよりは「小動物」のような感じです。