大阪茨木での演奏会を終えて

皆さまにご心配をお掛けしましたが、おかげさまで17日の演奏会は、滞りなく開催することができました。
悪天候の中をご来場くださったお客様には、心より感謝いたします。
当日の大阪は、強風の方はさほどでもなかったものの、夜通し降り続いていた雨が次第に強まり、付近の河川が増水するなど、こんな日はとても外出したくないと思わせる様子でした。
それでも、楽器やその他機材は予定通り届けられ、会場スタッフは丁寧に準備を進めてくれて、リハーサルも済んで準備万端。開演時にはほぼ客席が埋まる賑わいとなりました。

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ヤマハが貸してくれた新品おろしたてのエレクトーンと、先週購入したばかりの新しいスピーカーが揃い、ベストコンディションでの演奏です。
170席のコンパクトなホールですので、最後列のお客様の表情までよく見えます。ひとりひとりに話しかけるような気持ちでマイクを持ったり、皆さまから伝わってくる期待や共感を受け止めながら、気分よく演奏しました。
ただ、災害に関する緊急エリアメールが、公演中にも幾度か飛び込んで来て、その度にあちこちでけたたましい着信音が鳴ります。これは事前に聞かされており、そのようなことがありえると理解していたにもかかわらず、作品の繊細な聞きどころで注意を削がれることが続き、困惑しました。まあ、こればっかりは仕方ありません。

終演後、もっとよい演奏ができたのに申し訳ないと思いながらホワイエに出たのですが、お客様が幸せそうな表情でお帰りになるのを見届け、ずいぶんとホッとしました。
心配なのはお客様が無事に帰宅できたかどうかです。終演後、JR線にも運転見合わせ区間が相次ぎました。遠方より会場に向かわれながら、高速道通行止めや一般道の大渋滞に巻き込まれ、引き返さざるを得なかったお客様もいらっしゃったと聞きました。
お越しになれなかった方々も含め、今回のチケットとお求めいただいたお客様と、企画してくださったデ・アイム茨木の皆さんの熱意で実現したコンサート。忘れられない思い出の一日となりました。

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