こうもり

やっとラフマニノフ交響的舞曲の楽譜が仕上がり、次はエレクトーンの音色の組み合わせデータ作成です。1分でも早く取り掛かり、1秒でも早く終わらせたいのですが、その前にやることがありますので、とりあえずラフマニノフの方は、データができるまでに運指だけでも慣れておこうと思い、ピアノで弾いています。楽譜を書きながらホンマに弾けるんか?と恐れていたところは意外に何とかなりそうだったり、まあいけるかなと思っていたところが実は超難所だったりと、まだまだお先真っ暗ですが・・・

週末は稽古を中断してリサイタルのご案内に励みました。主にメールでのご案内ですが、一斉送信にはせず、一通一通お名前を書き入れて、来てね!の念をグリグリ擦り込んでお送りしました。なのに何百通も戻ってきてしまい、軽くショック。あら、何で私には届かないの?とお思いのあなた、もしやメアド変わってませんか?

その他、郵便でのご案内を数百通、すべて手書きメッセージ入りでお送りしました。長年腕や手を酷使して来たために、私の腕は常時痙攣があってボールペンで文字を書くのが困難なことがあります。たまにカトラリーを持つ手が震えてヤク中だと間違われないかと不安になることも。最近、ローラーペンなるものに出会い、軽い筆圧でしっかりした文字が書けるのが気に入り愛用しています。

そんなご案内のお返事が今、続々と入っています。よいお返事ばかりではありませんが、皆さんとても温かい言葉を添えてくださり、それが大きな励みになっています。また、まだお顔がわからないお客様からもチケットのお申し込みをたくさんいただき、こんな私に期待を寄せてくださることに襟を正す思いがします。

チケットの発送は私の役割です。稽古場からだったり、旅先からだったりいろいろですが、一枚一枚感謝の気持ちを込め、メッセージ入りでお送りしています。たまに匂い付きのこともありますよ。TOM FORDの。

リサイタルのご案内がひと段落ついて、今週は三木での演奏会に向けた稽古に励みます。この三木での演奏会が、私の新年弾き初めということもあり、一曲目はシュトラウス作曲のこうもり序曲を選びました。とても粋で愉しい大好きな作品です。ウィーンのニューイヤーで定番中の定番になっている喜歌劇こうもりの主要なテーマがたくさん盛り込まれた序曲は、緩急の変化に富んでいて、ウィンナーワルツやハンガリー風の異国情緒漂うメロディなど、魅力たっぷり。

初めて取り組んだのは二十年ほど前ですが、最近はあまり弾いていませんでした。2013年の仙台クラシックフェスティバルで演奏して以来なので三年三ヶ月ぶり。編曲も一部見直し、バージョンアップしての演奏です。軽快にそしてちょっと官能的に、2017年のこうもりをお届けしたいと思います。

他のプログラムも、改めて見直した箇所が多数あります。塩加減を変えた程度の工夫ではありますが、結構効果あり。細かいことはお客様に伝わらないと思いますが、全体を通してより楽しんでいただければ嬉しいです。

それから、前回のブログで皆さまにご心配をお掛けしました。たくさん励ましのメッセージをいただき、とても嬉しかったです。ありがとうございました。そのおかげで日々を乗り切る力を持つことができました。リサイタルまでは厳しい状況が続きますが、とにかく前向きにチャレンジします!