連休最終日で賑わう大阪から、生徒の待つ四国への旅。台風の動向によっては、いつ足止めをくうかわからない中、行けるところまではプラン通りに進みます。

新幹線も瀬戸大橋を渡る列車も結構な混雑ぶり。それぞれの乗車時間は一時間足らずなので、のんびり腰を据えるには短く、中途半端な過ごし方になります。

今回のレッスンでは、生徒がエレクトーンで弾くオーケストラパートと一緒に、私がピアノを弾いてコンチェルトの醍醐味を楽しんだり、互いにショパンを弾きあったり、ピアノが大活躍しました。

たまにはリラックスしながら、気持ちにゆとりを持って一緒に演奏を楽しむという経験もいいものです。

とかくコンクール時期は、神経がとがってがむしゃらな演奏になりがち。もちろん当日本番には全力投球で本気の演奏をしてもらいますが、その本気モードへのスイッチを自在にコントロールできるようになることも課題のひとつです。

それからゆっくりといろいろなことを語り合いました。互いに鍵盤だけを見つめていては、伝えられないことや、見失うこともあるかもしれません。私も、後に「あの時、こうしてやればよかった」と思い残すことのないよう、できることのすべてをしてやりたいと思っています。

四国を後にし、とりあえず岡山までは戻って来ました。四国では強い風が吹き始めていましたが、まだ岡山は穏やかです。このあとは早朝便で東京へ。台風からなんとか逃げ切れるといいのですが・・・