今年の春節(中国の旧正月)は1月23日。先週ずっと共演していたツァオレイも、大晦日に当たる今日、上海へと帰って行きました。
私も長沙で春節記念のテレビ番組に出演する予定でしたが、土壇場で中止になり、ちょっぴり寂しい春節前日を過ごしています。せめて運気を上げたいと思い、ヒルトン東京の王朝で春節を祝う料理を味わうことにしました。
この春節メニューは1月18日から24日までの1週間限定。12,700円の福寿コースと、18,500円の萬福コースの2種類が用意されています。どちらのコースも魅力ある内容ですが、運気アップを狙うならここでケチっては話になりませんので、奮発して萬福コースをチョイス。
それぞれの料理に添えられた漢字四文字の中国語名も、ひときわリッチなイメージを与えてくれます。
飲みものは、紹興酒と薔薇入りプーアール茶。これらがテーブルに並ぶだけでも、中国ムードが深まります。
まずは特製冷菜の盛り合わせ「彩鳳祝喜」。ひとつひとつ手の込んだ仕上がりで、小さいながらもそれぞれ独特の風味が口に広がります。スパイスを多用しながらも上品な味わいが印象的。
特上ふかひれの姿煮 豆苗と揚げワンタン添え「元宝頂翅」。かたちがよく、厚みのあるふかひれです。
海老とちしゃとう 牛フィレ肉の盛り合わせ「金銀有餘」。ぷりぷりの海老とやわらかい牛フィレ。さっぱり味と濃厚味のコントラストが楽しめます。ちしゃとうは茎レタスとも呼ばれ、中国では翡翠のような色から縁起の良い野菜と考えられてるそうです。
北京ダック「黄金脆麟」。艶々して目の揃ったきれいなダックを、目の前で丁寧に包んでくれました。
王朝風お造り「満堂喜慶」。鯛の造りを中国風にアレンジ。
蟹と海老のすり身蒸し 川藻入りホワイトソース「富貴如意」。川藻からのほんのりと海苔のような風味が新鮮。
お餅の五目炒め「五世同堂」。中国でも正月には餅を食べるのですね。ここで使われている餅は年糕と呼ばれ、ソーセージのような筒状のものを、輪切りにしています。
甜品は二皿の「双色元宵」。元宵は最初の満月。ふたつの満月を思わせる紅白の団子は、ひとつが胡麻餡、ひとつはなつめ餡。元宵は過年の締めくくりでもあり、コースの最後にふさわしい命名です。湯に浮かぶジャスミンの花もロマンチック。
そしてさっぱりとパパイヤ入りの杏仁豆腐。
クリスマスコースもイヤーエンドコースも、企画もの料理はハズレが多いと感じさせられることが続いていましたが、今回は大満足です。サービスも実に丁寧で快適そのもの。これで今年の運気もバッチリ安泰。その幸運が、ご覧の皆さまにも届きますように!