今日は、ハワイのクッキーをおやつに、終日の2月9日に向けた稽古です。でも、弾くよりも歌っている時間の方がずっと長く、スーパーレッスンでシャウトした後のように喉がガラガラになりました。カラオケで気分発散というわけではなく、これもオペラの稽古です。
オーケストラ部分をエレクトーンで演奏するのが私の役割ですが、単に自分のパートを追っていればいいというわけではありません。歌手たちの生理を理解し、歌詞や息つぎのタイミングを覚え、音楽を組み上げていくところまでやって、初めて伴奏です。
歌い方は歌手によって個性があり、シラブルの取り方や速度の加減などを個人ごとに理解しておくと、本番でのストレスがかなり軽減できます。
どんなにリハーサルを積んでも、本番からスリルが消えることは決してありませんが、音楽の内容と歌手の個性を熟知すればするほど、フレキシブルな対応が可能になります。
不測の事態を恐れて構え過ぎれば、音楽が硬くなったり、不要な緊張が漂ったりして、舞台に悪影響を与えまてしまいます。私も経験不足の時は、ピリピリし過ぎて、リラックスすることができませんでしたが、今はお気楽。
でも、お気楽を維持するには、とにかく準備が大切。オペラ歌手のような声は到底出せないにしても、少なくとも歌詞やニュアンスを体に覚えさせ、まるで自分の代わりに歌い手が歌ってくれているような感じを目指します。
そんな椿姫の稽古も、やっとなんとか峠を越えました。次の課題は11日に予定されているプラネタリウムコンサートの内容を詰めることです。
すべてがマニュアル操作で、血の通った投影が可能な明石市立天文科学館。その雰囲気に合わせたプログラムを吟味しているところです。88星座と下見した会場とを思い浮かべていたら、いいアイデアが浮かんできました。こちらもどうぞお楽しみに!