明日は雛祭りですが、私の大好きなおばちゃんの誕生日でもあります。そこで、叔母と母を連れて、ヒルトン東京のランチブッフェに行き、一日早い誕生会をしてきました。
もうこの歳になると食欲がないのとつぶやきながらも、食べる、食べる。面倒くさがりのおばちゃんのために、私はテーブルとブッフェ台をひっきりなしに往復して、好みに合いそうな料理を美しく盛り付けて運びます。
気がつけば20種類以上の料理を盛った8皿をペロリ。「口に合わないものは私が食べるから残してね」と言っても、ほとんど食べ尽くしていました。
皿を運ぶ度に「あら、きれいね、美味しそう」と喜んでくれるので、私の足取りも軽やかです。
アイスクリームやフルーツも食べて、もう満腹だろうと思いきや、「ケーキも食べたい」といい、一緒にブッフェ台に品定めをしに。
大きな皿に5つのケーキを盛り、楽しそうに味わっていました。もちろん、完食。この食欲なら、長生きできそうで安心しました。
「次に会うのは上海でかしらね」といいながら解散してからは、すぐに音楽の世界に戻ります。今日は「種族B」のリメイクを進めなければなりません。
といっても、編曲し直すわけではなく、現在はプロフェッショナルモデルでしか演奏できないものを、カスタムモデルでも弾けるようにするのが目的です。
種族Bはリサイタルで演奏するために書いてもらった曲。現在のエレクトーン最高機種であるELS-01Xでの演奏を想定しており、フルスケールの鍵盤を隅々まで使うよう書かれています。
この種族Bは国際的にも大きな興味を持って迎えられ、4月2日の上海音楽庁でのコンサートでも演奏することになりました。
ところが、中国にはELS-01Xが1台もありません。日本から持ち込むことも考えましたが、エレクトーンは楽器であると同時に電気製品なので、通関が極めて困難との情報を受けて諦めました。
であれば、種族Bの方を中国にもあるカスタムモデルELS-01Cで演奏できるようにアレンジするしかありません。
物理的には可能なのですが、松本さんがイメージした「身体性」が崩れるのではないかという点が一番気になっているところで、試行錯誤を重ねています。
同時に6つの足鍵盤を踏んで和音を出したり、上下鍵盤を隅から隅まで同時に使ったり、指で鍵盤を弾きながら、両肘で鍵盤を叩くなど、ユニークなアイデアがたっぷり盛り込まれた作品ですので、その醍醐味を崩すことなく、中国の皆さんにお届けしたいと思っています。