思い立ったら、必要なものだけをカバンに詰めて、気が向くままに行きたい所へ向かう。それが旅の理想ですが、日常生活ではなかなかそうはいきません。
今年は旅先で体調を崩すことが重なったこともあり、スケジュールを立てるに当たっては、かなり慎重になっています。無理なく効率的な旅程を組むために、今日もパズルを解くように頭をひねっています。
1ヶ月のうち2週間から3週間は旅の空。演奏会やその他約束に合わせて、交通や宿を手配しますが、現在はそのほとんどを自分でするようになりました。
それらの手配はたいてい1ヶ月前。少しでも快適な宿を確保したり、無駄な待ち時間がないよう効率的な交通手段を見つけるのも旅の醍醐味のひとつとして楽しんでいたのですが、最近は面倒に感じています。
ひとつには、宿も交通も以前より混雑するようになり、思い通りにブッキングできないことが多いから。これは格安チケットやネットでの割引販売が一般化したからかもしれません。以前は定価を払えばいつでも取れましたが、今はそうもいかないのです。
それにも増して面倒なのが、予定変更への対応です。自分や先方の都合によるものばかりでなく、天候などの理由での運休や欠航にも影響を受けます。
ギリギリのスケジュールで行動していると、「間に合うだろうか・・・」とハラハラドキドキしながら、でも待つしかないという場面にも多々直面します。気ままな旅ならそれも思い出のひとつですが、ステージに穴を開けたら笑いごとでは済まされません。
今月もまた出張が続きます。ホテルに23時半にチェックインして、2時間後の1時半にチェックアウトという日もあり、また体力的にリスキーなスケジュールですが、無茶なく、でも精力的にやっていこうと思います。
それはそうと、移動中はまったく退屈しません。見るものすべてが刺激的。同じルートであろうとも、必ず新しい何かを感じさせてくれます。だから旅は止められないのです。