灼熱の東京から快適な新幹線に乗って名古屋へ。着いた名古屋は東京より一層の暑さ。じっとしていても汗が吹き出します。
オリンピック開会式の朝は、珍しくテレビを点けて、ロンドンからのライブを鑑賞。あのスタジアムに集まる選手たちの気持ちや、ステージでパフォーマンスを披露するスターたちの気持ちが、ちょっぴりわかるようになりました。
頂点を目指す孤独な決意と、自分がひとりきりではないという連帯感。世界が注目する場所の中心に自分が立っているという感覚は、想像をはるかに超えた興奮だろうと思います。
さて、現実に戻ります。振り返ってみると、2008年、2010年、2012年と、オリンピックに関係する年に訪れている名古屋。ホテルではういろうが出迎えてくれました。
荷解きをしたらすぐ、コンサートで着用するスーツにアイロンがけ。こういう作業は、あんがい好きです。
夕方は初めて共演するバリトンの滝沢博さんとリハーサル。初顔合わせですが、アンサンブルはスムーズでした。とても伸びやかで心地よい歌声の持ち主で、本番がますます楽しみです。
リハーサルは15分で終了。残り時間は、手直しや稽古に活用しました。なんだか、名古屋で弾いているというだけで、いつもと違う感じ。
夜は名古屋在住の友人ファミリーと会食。もうすぐ5歳になるレディーが一緒だったこともあり、楽しいひとときでした。
この自然な気持ちのまま、名古屋での演奏会を成功させたいところ。おかげさまで満席になりました。とても嬉しいことです。イタリアらしい陽気でおおらかな雰囲気をベースに、ドラマチックな世界をお届けしてきます。